表紙:イラスト
VD HOT NETWORK
ビデオがらみのニュース。
スタンリー・キューブリック独占インタビュー
「フルメタル・ジャケット」論:生井英考、堤夏彦
ビデオで見るスタンリー・キューブリック:武市好古
ちょうどこの時期に『フルメタル・ジャケット』が劇場公開されていた。
そして、劇場で最新作が公開されるのに合わせて、キューブリックが監督した映画のビデオについても言及している。
余談だけど今号では『ハンバーガー・ヒル』と『プラトーン』のビデオ発売の広告が載っている。
わたせせいぞうのTRY TO REMEMBER
バルカン超特急
わたせせいぞうのイラストとテキストによるエッセイ。
Film Oddessey
ジェシカ・ラングは女性を嫉妬させる
連城三紀彦、渡辺祥子、中野翠
ビデオで見るコスチュームデザイナー:川本恵子
エイドリアンとその衣装
すり切れるほど見たい!
蜷川幸雄、いしかわじゅん、中島朋子、柄本明、荒俣宏
各著名人が「ビデオがすり切れるほど見たい」映画をオススメする。
なお本来、沢田研二も載る予定だったようだが、載らなかったことの謝罪文があった。
そして廃刊になるまで沢田研二の記事は載らなかった。
日本未放映CF誌上紹介
マイケル・ジャクソン、マイケル・J・フォックス、ライオネル・リッチー、ティナ・ターナー
上記の人たちが出演していたアメリカでのペプシのCMをキャプチャ画像とちょっとした紹介記事がある。
正直、読んでいて意図がよくわかんないんだけど、『スリラー』のような非映画のビデオ作品が取り上げるための記事だった?
MAKING OF ロボコップ:池田憲章
『ロボコップ』のメイキングを収めたビデオ『メイキング・オブ・ロボコップ』について。
SFXについて探るとあるけど、記事的には深く突っ込んではいない。
インタビュー 石田えり:黒田邦夫
私立探偵が活躍する10本の映画:都筑道夫
私立探偵が活躍する映画という縛りで10本。
この当時は『名探偵再登場』『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』はビデオ化されていなかった。
インタビュー
ミリアム・ダヴィッド:吉武美知子
美少女アニメ「くりいむレモン」を真面目に観る:長谷川集平
いろいろとめんどくさい事件や規制が起きる前の、1988年のはじめに書かれた記事であるという点に注目したい。
記事の書き出しに、『ロッキー』『トップガン』などより『くりいむレモン』シリーズのビデオが売れてる、とあるのがおもしろい。
映画マニアック講座
酒:典厩五郎
都市:青山南
ファッション:加賀山弘
クルマ:吉田匠
恋愛講座①キス:丸茂ジュン
それぞれのテーマごとに映画のワンシーンを紹介する。
PAUSE Video Days Information(読者コーナー)+プレゼント
NTTトーク&トークシアター 浪漫の都に、タンゴは流れる
読者が選ぶ!ビデオ・ベスト・テンの募集
募集要項に「ビデオ化されていなくてもOK」とある。この一文があったため投票結果が…。
尾道映画祭ルポ
記事を読むと尾道三部作との縁から、大林宣彦監督が携わった映画祭だったらしい。
でも現在となっては、ネットで検索する範囲ではこの映画祭のことを調べることはできなかった。
New Video Pick Up
期間中に発売される新作ビデオの簡単なレビューと発売元や値段などのデータ。
ビデオ専門マガジンっぽい企画だけど、キネ旬的なこだわりのあるレビューだったんだと思う。よくわかんないけど。
今号からは、レビュワーの署名がない記事も載ることになる。
そのおかげか紹介するビデオが前号の3倍以上に増えた。
これが未公開の玉だ:伊藤勝男
"忍耐"と"持続"がビデオに生きる道なのだ!
ビデオで見る外国映画、日本映画オールタイム・ベスト・テン
かつてキネマ旬報に載ったキネ旬60周年記念の「日本映画史上ベスト・テン」(1979年11月下旬号)と、キネ旬復刊800号記念の「日本公開外国映画史上ベスト・テン」(1980年12月下旬号)に、それぞれ発売されているビデオの紹介を添えるもの。
ちょっとややこしんだけれど、この1988年当時の最新のベストテンではない。
さらに邦画ベスト1の『七人の侍』は、この時点でビデオ化されていなかったので、ビデオの紹介がないという結果に。
なお、この当時のキネ旬ベストテンに参加した選考委員のコメントも一部が抜粋されて掲載されている。
オールタイム・ベスト・テンを振り返って:田中千世子
ビデオが普及する前のランキングを、ビデオバブルな1988年当時に振り返っている。
ランキングが作られた1980年当時は、(トーキー映画が作られる前の)サイレント映画を見た経験を持つ人が減っていく傾向にあったのに対し。
ビデオが普及することで、若い人でもビデオでサイレント映画を見る人が現れてきているという分析が面白い。
��ある映画を公開された時に見たという優越。それはそれぞれの世代がより新しい世代に誇れることだが、逆にその前の世代に引け目を感じてしまうことだが、逆にその前の世代に引け目を感じることでもある。しかし、ビデオはそうした優越感と劣等感の差をどんどん縮めていく(P.136より)>
昔のオタクがテレビでリアルタイムに見ていたアニメを、今のオタクがメディアやネットで見ている状況とまんま同じ構図。
Audio Visual Days
めざせ!究極のカウチ族 長田号
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