1989年2月号 表紙:中山忍
SOFT TOP20
『ぎゅわんぶらあ自己中心派』が首位。意外といえば意外だが、このシリーズが後にずっと続くことを考えると、妥当な順位か。
興味深いのが『サイオブレード』と『スナッチャー』が今ごろ初登場という点。集計期間や集計方法が明記されていないので詳しくは分からないが、当時の売り上げランキングはタイムラグが相当あったようである。
ちなみに順位は『サイオブレード』が2位で、『スナッチャー』が13位。今では信じられないような逆転現象。
新作
『ウルティマ』の日本語版がようやく登場。ただし、「2」以降はすでに出ており、「1」だけがなぜか出ていなかったのだ。
『時空の花嫁』はタイトルからは予想できないがコメディADV。製作は工画堂スタジオ。芸風が違うというか、当時の工画堂はいろんなゲームを作っていたのだ。
『死体置き場で夕食を』は赤川次郎の同タイトルの小説を原作にしている。オレも一応クリアしたけど、どんな内容だったかは憶えていない。
特集
【ロールプレイングゲーム特集】
くどいかもしらんが巻頭は『ピラミッドソーサリアン』。当時の日本ファルコムは絶大なる支持を得ていたのだ。なにせ、『イース3』にいたっては同じ画面写真だけで、毎月取り上げられていたのだから。
そして、悪名高い『ウィザードリィ4』の攻略も開始。未プレーながらも悪評だけは轟き渡って知っている。
『マイト&マジックBOOK2』もあり、アメゲーのRPGが意外と認知されていた時代だったのだ。
他に『エグザイル2』『ティル・ナ・ノーグ2』『妖怪変紀行』も。
How to Win
『ロードス島戦記』『維新の嵐』『サイオブレード』『スナッチャー』の常連。
『サイオブレード』の研究所のマップは大変役に立った。
RPGリプレイ
『ロードス島戦記3』:第6話
ロイドの沖合で船上戦闘があった。この際、なぜかスパークがメイスで戦っていた。
当時、仲間内ではこのスパークの意図も分からず「船上戦はメイス」ってのが流行った。
でも、なんでメイスなんだろう? グレートソードは船上では使いづらいという判断だったのだろうか?
読者の投稿ハガキはD&D色が非常に濃かった。アニメートデッドなんて魔法、知ってる人はあまりいないだろう。
SLG WORLD
『マスターオブモンスターズ』
これだけメジャーなゲームなのに、なぜかオレは未プレー。っていうか、システムソフトのゲームはプレーしなかった。『大戦略』でさえプレーしていない。
その代わりといってはなんだが、『ファミコンウォーズ』や『キングオブキングス』はプレーした。
福袋
やっぱりというか当然というべきか、1988年度のエロゲー大賞は『リップスティック・アドベンチャー』だった。
このころから「エロゲーはグラフィックが命」という認識が高まった、ような気がする。
ちなみにHマンガの大賞は唯登詩樹でありました。
コミック
『イース』:第10話
『マーシー』:第9話
付録
【ザ・光栄】
『信長の野望・戦国群雄伝』と『水滸伝・天命の誓い』を特集。
意外なことに、『信長の野望・全国版』に続く新シリーズは、この年になってようやく登場した。
その他・備考
この頃のコンシューマはスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブの「旧御三家」の時代だった。
だがオレの場合、こうやってコンプを懐古していることから分かるように、コンシューマには目が向いていなかった。
っていうか、この頃(中学の頃)は野球部で野球漬けだったので、ゲームはあんまりやってなかったのだ。で、もっぱら遊んだのは、やっぱりMSXだろうか?