1989年9月号 表紙:河田純子
SOFT TOP20
ついにというか、ようやくというか『大戦略3』がトップに。ラインナップを見ると、ファルコムも光栄も新作を出していなかったおかげもあるのだろうけど。
そして3位には『R-TYPE』。STGがコンスタントにランキングに入る時代だったのだ。でも、この頃のSTGって今でも楽しく遊べたりする。
新作
『エメラルド・ドラゴン』が巻頭。バショウハウスというメジャーじゃないソフトハウスなのに、この扱いは破格。そして、この後、エメドラは大ヒットすることになる。
システムソフトから『保存版ロードランナー』。ファミコン版に近いグラフィックに変更することも可能。
特集
【イース3大特集】
1つのタイトルで特集を組んじゃうんだから大したものである。
【総集編 ロードス島戦記】
今号で完結する『ロードス島戦記3』。これにて『ロードス島戦記』そのものの連載も終わるため、これまでの歴史を振り返るというもの。これを読んでいると衝撃的な事実が、たくさん浮かび上がってくる。
たとえばカーラが使った魔法は、ただのスリープクラウドだったとか。まあ、D&Dのルールならヒットダイスの少ないキャラは抵抗できない=強力な魔法だから仕方がないのか。
それとエルフの耳が、あんなに長くなってしまったのはディードリットのせいというのは、なかなか興味深い。
How to Win
長きに渡って連載されてきた『信長の野望・戦国群雄伝』もこれにて終了。偶然の一致だが、秋葉原が選んだ大名の長宗我部家は、オレもいつも使っている。 この連載の影響ではなく、司馬遼太郎の一連の作品の影響である。
他に『ソーサリアン・宇宙からの訪問者』『大戦略3』『ヴァリス2』も。
RPGリプレイ
『ロードス島戦記3』:最終話
最終話ということで増ページ。
小説の『新・ロードス島戦記』は、この後日談ということになっている。このロードスサーガからクリスタニアへ、どのように歴史的に繋がっていくのかも興味深いところ。
今月の新作は『ワースブレイド』。ホビージャパンといえばTRPGやボードゲームの老舗だが、実はオレはホビージャパンのゲームはやったことがない。っていうか、パソゲーの『リングマスター』で懲りてしまったから。
SLG WORLD
レビューは『シュバルツシルト2』と『天下統一』
どうもSLG=戦国ものというイメージが強くて、オレはもっぱら戦国ものしかやっていなかった。というわけで『天下統一』はプレーしていた。
当時から評価の高いゲームだったけど、ゲーム終盤になっても局地戦の緊張感は維持され続ける、というシステムは絶妙だった。
巨大戦力なのに全く勝てない、っていう矛盾もあったけど、少なくても『信長の野望・覇王伝』にあった厭戦気分にはならなかった。
福袋
ついに『きゃんきゃんバニー』の第1作目が登場。歴史の流れを感じる。
コミック
『ルーンワース 星の勇者』:第2話
『イース』:第17話
付録
【ロードス島戦記ジオラマポスター】
ロードスキャラのメタルフィギュアが発売された記念だと思う。
TRPGと切っても切り離せないのが、戦闘マップに置くメタルフィギュア。自キャラのイメージに合うメタルフィギュアを探すのもTRPGの面白さの1つだった。
その他・備考
アリスソフトが『ランス』でデビュー(福袋では扱われてないけど)。だんだん、現在のブランドを確立するゲームが登場してきた。
ゲームミュージックの特集も組まれていた。やはりというかドラクエとファルコム系は外せないようだ。
コナミ矩形波倶楽部は登場したが全体的にコナミはおとなしめ。現在のコナミレーベル絨毯爆撃=ときメモ関連CDから比べると隔世の感あり。
それとタイトーのZUNTATAが初ライブ。
『ヴァリス2』のイメージキャラが決定。宮本裕子さんだそうで。今はどこで何をやっているのだろうか?
OVAシンドロームでは『トップをねらえ!』をベタボメ。