1989年10月号 表紙:田山真美子
SOFT TOP20
やはりというか『ワンダラーズフロムイース』が初登場で首位。2位は『大戦略3』で3位が『信長の野望・戦国群雄伝』で、いつも通りのチャートとなった。
これ以下に『ヴァリス2』が4位に入り、『ジェノサイド』が5位に入るなどアクションゲームの健闘が光る。
新作
『テグザー』と思ったら、その続編の『ファイヤーホーク』だった。
『ポリスクエスト2』は当時のアメゲーらしく原色を使ったサイケな色使い。こういうところにアメゲーっぽさが現れている。
特集
【パソコンゲーム考現学】
突如始まったこのコーナー。「SLGとはなにか?」という切り出しから、『大戦略』の進化の過程を追ってシミュレーションウォーゲームについて考えるというもの。かなり読ませる作りになっている、がオレは大戦略シリーズはやっていない。
【いかすファンタジーゲーム天国】
TRPGなんかの影響もあって「ファンタジー=RPG」という感じがあった。案の定、この特集もRPGがメインに。
ここで取り上げないといけないのは、なんといっても『エメラルドドラゴン』だろう。このゲームの大ヒットのおかげで、キャラが前面に出てくる、いわゆる「一本道RPG」というジャンルが確立したのだから。
また、ファルコムからは『ドラゴンスレイヤー6(仮)』の情報も。
他に『ワンダラーズフロムイース』『ソーサリアン・宇宙からの訪問者』『ヒーローオブランス』『ブライ』『デュエル』も。
なお、この特集のタイトルは当時テレビでやっていた「いかすバンド天国」から拝借していると思われる。
【時代劇ゲームの時代】
How to Winがお休みで特集が3本立てに。こちらでは『天下統一』『ハラキリ』『斬』が。
なんといっても興味深いのが『ハラキリ』。チープなハリウッド忍者映画そのまんまの、わけのわからん設定がイカしすぎている。花見を開くのに金が足りないと、家臣が腹を切って詫びるというセンスは日本人にはマネができないセンスである。ぜひとも、コンシューマに移植して欲しいゲームの1つ。
開発者のスタインバーグ氏は、今は何をやっているのだろうか。
How to Win
お休み
RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』の予告。
だが、ロードスそのものが消滅したわけではなく、「ロードス島戦記商店」としてサポートは続いていた。
新作RPGは『モンスターメーカー』シリーズの翔企画へのインタビュー。このころはカードゲームといえば、トレーディングカードではなくて翔企画のカードゲームだったのだ、オレの周囲では。
SLG WORLD
レビューは『太平洋の嵐』。これと前後して、光栄も『提督の決断』を発表するなど、海戦ものは根強い人気がある。でも、オレはほとんどプレーしなかった。
福袋
不思議なもので『RUN・RUN競争曲』はカットを見ただけでエルフのゲームだと分かってしまう。当時からグラフィックには定評があったってことだろう。
それに引き替え、アリスソフトの『ランス』は現在と比較すると見る影もない…もちろん、逆の意味で。
コミック
『ルーンワース 星の勇者』:第3話
『イース』:第18話
付録
【トップをねらえ!NeXT GENERATION超百科】
読者参加ゲームの『トップをねらえ!』が新シリーズ『NeXT GENERATION』に。
これはノリコとお姉さまが行ってしまってから400年後が舞台となっている。
で、銀河連邦とシリウス連邦の戦争が今回の戦い。つまり、人間同士が戦争するのだ。
だが、400年経過しているとはいえ、度重なる戦争と銀河中心殴り込み艦隊が凍結されたためテクノロジーは著しく後退している。ガンバスターは兵器として存在していない。
このプレストーリーとして、殴り込み艦隊から200年後(つまり『NeXT GENERATION』の200年前)のクローン戦争のことも語られている。
クローン戦争時は、ユングが銀河連邦初代大統領に選ばれており、彼女に代わってシズラーに搭乗するのがクローンのノリコとカズミ(若い頃の)。これがクローン戦争と呼ばれる由縁である。
なお、オリジナルのノリコたちが地球に帰ってくるのは、この1万2千年後……気が遠くなる話だ。
その他・備考
この後(12月号)、『NeXT GENERATION』のマンガもスタートする。主人公は銀河連邦の訓練生ハヤミ・マリナ。ドジでノロマなカメの眼鏡っこ。で、パートナーが高ビーなアラシ・ジュンと、無線担当のムラマサ・スズコが仲間。
リアルタイムにトップに接していたのに、OVAを見たのがこの10年後だったとは…不覚。