1989年11月号 表紙:千葉美加
SOFT TOP20
トップスリーは『ワンダラーズフロムイース』『信長の野望・戦国群雄伝』『大戦略3』という常連。それ以下も『天下統一』『テトリス』『ディスクステーション』と手堅いチャートとなっている。
新作
当時流行っていたトレンディドラマ風のミステリADV『ミスティブルー』だが、これも未プレー。っていうか、PC-9801に移植されていないような…エニックスのADVなので面白いはずなので心残り。
98で発売されていた『斬』にラップトップ用というものが出た。ラップトップ=膝の上という意味だが、ノートより大きく、デスクトップより小さいパソコンで、今ではその姿を見ることができない代物だ。
ちなみにラップトップパソコンを、本当に膝の上に置いて使用すると膝が低温火傷するってのは都市伝説でしょうか?
特集
【秋の新作ラッシュ】
RPGでは『T&T』『プールオブレイディアンス』のTRPGのパソゲー化が目立つ。他には『ブルトン・レイ』か。後日、コンプ読者の自作シナリオ集も発売されることになる。
で、その『ブルトン・レイ』に先駆けて『セレクテッド・ソーサリアン』が登場。大賞発表から半年でゲーム画面を上げて、年内に発売するとはファルコムは良心的なメーカーである。っていうか、当時は発売日の大幅な延期とかってなかったのだけど。
その他『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ルーンワース』『提督の決断』『ブライ』『ファイアーホーク』。
How to Win
『遙かなるオーガスタ』をコースごとに攻略。ゴルフゲームをコースごとに解説するってのも、当時のゲーム雑誌ではよく見られた。今はどうなんだろうか? 『みんなのゴルフ』とかを攻略するってことはあるのだろうか?
また信長が終わったので『天下統一』にてリプレイ開始。担当はお茶の水。
他に『ワンダラーズフロムイース』『銀河英雄伝説パワーアップ&シナリオ集』
RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』:第1話
ロードスに代わる新シリーズの開始である。プレーヤーはもちろん、読者も「クリスタニア」とは何なのか予備知識がなかったので、最初は戸惑いがあったようである。
ストーリーは導入部ということでダナーン半島から始まっている。
なお、連載の第1印象はイラストレーターが出渕裕からうるし原智志へ変わってしまったこと。最初はなんかイヤだったんだけど、うるし原氏独特のちょっとHな感じの女の子がいい感じ。今では好きなイラストレーターの一人。でも、『ラングリッサー』とかはやったことがない。
新作RPGは『ビヨンド・ローズ・トゥ・ロード』。これも未プレー。っていうか、基本的にグループSNE監修のものしかプレーしてなかったし。
SLG WORLD
レビューは『マスターオブモンスターズ』。とことんシステムソフトに縁のないオレは、もちろん未プレー。
福袋
なんか、どれも知らないゲームばっかり。一つ気付いたのは、ゼネラルプロダクツ=ガイナックスって同人ゲームの販売をしていたんだな~。
コミック
『ルーンワース 星の勇者』:第4話
『イース』:最終話
ついに『イース』が終了。でも、『イース』自体ほとんどプレーしたことがなかったので、このマンガの中身もあんまり良く覚えてなかったりする。
付録
【先取りエメラルド・ドラゴン】
『エメラルド・ドラゴン』といえばオレには想い出がある。
話題作ということで喜び勇んで買ってみたが、なぜかウチのパソコンでは動かない。ショップにも持っていったが原因が分からず、結局、返品した。
その後、PC-9801DXではディップスイッチでクロック周波数を下げればよいということがわかり、ようやくプレーできるようになった(そのときは友人から借りてプレー)。
今のようにインターネットで情報が溢れているわけでもなく、またゲーム雑誌もハードやシステム周りの解説ってのはしてくれなかったのだ。このへんが現在の、パソゲー離れの遠因のような気がしないでもない。
その他・備考
今月号から赤井孝美による『リセットちゃん』が隔月で連載。オレ的には『プリンセスメーカー』の人という認識。で、今回扱ったのは『天下統一』だった。
なお、『セレクテッド・ソーサリアン』はTAKERUというゲームの自動販売機のようなもので売られていた。フロッピーディスクを差し込むと、そこにゲームが書き込まれるという仕組みになっているのだ。いろいろなハードに対応していてわりとフレンドリー。でも今じゃ、全く見かけない。