1990年9月号 表紙:田中陽子
SOFT TOP20
『ウィザードリィ5』が首位に。ファミコン版ばかりのオレだったが、どうしても『5』がプレーしたくて、ついにパソコン版を買ってしまった。スーファミへの移植も決定しており、スーファミの方がクオリティが高いのを承知で、でも待ちきれずに買ってしまったのだ。当時にしても珍しい、2DDのフロッピーディスクに驚愕したものである。
2位はシステムソフトの『インペリアル・フォース』。SFのSLGが2位に入るなんて珍しい。と思ったら、やっぱりシステムソフトだった。
TAKERUの『吉田コンツェルン』ってどんなゲームなんだろ? 画面写真もないし、記憶にもない。知っている人がいたらご一報下さい。
新作
『プリンス・オブ・ペルシャ』が登場。これも10年前のゲームだったのか。
『スペースローグ』というポリゴンを使った宇宙航行シーンのあるゲームが登場。ポリゴンとはいっても今とは比べられるものではないが。ウルティマのオリジンが開発。
今月から、唐突にカードゲームやTRPGの新作も紹介することに。
『トップをねらえ!』のカードゲームも登場。このころのカードゲームはデッキを組んで、というゲームではない。
『サイコガンダム・ニューホンコンの戦い』というガンダムのボードゲームも登場した。
特集
【新作極楽】
久々のADVの超大作『サイレント・メビウス』にページを多く割いている。今でこそキャラゲーでも遊べるものが多かったが、当時は原作付きのキャラゲーといえばたいていがクソゲーだった。そういう意味でも、このゲームは「キャラゲーでも遊べる」ということを示したエポックメイキングとも呼べる。
『サーク2』も登場。キャラ原画は菊池通隆。トロン大活躍である。
他に『ランペルール』『大戦略3'90』『手天童子』も。
How to Win
『エメラルド・ドラゴン』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』が終了。月刊誌ということもあるが、連載期間が長かったのが当時の攻略法の特徴。短いものは短いのだけど。
また『ソーサリアン』はシナリオ集が定期的に発売されるので、『ソーサリアン』という括りでずっと連載が続いている。
他に『ウィザードリィ5』『三国志2』『ウルティマ5』『天と地と』『大航海時代』『ロボクラッシュ』
RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』:第11話
結局、やっぱり会合の地を目指すこととなった一行。グリフォンとの戦闘も、ウォリアーマスクのおかげで、あっさりと決着。グリフォンらしくない幕切れだった。
今月の新作は『光と闇のレジェンド・黄昏の町エプリエル』のリプレイ。なんか、知らないところで数知れないRPGが出ていたのだなぁ…。
SLG WORLD
三国志的人生相談。『三国志2』のプレースタイルについて悩む読者にお答えしようというもの。
福袋
『RAY・GUN』が登場。当時のエルフは新作のサイクルが早かった。
How to Winは『DE・JA』。
コミック
『トップをねらえ!学園天国!』
作者急病のため急遽、西野司による読み切りが載った。ストーリーはノリコ達がトップになった後の沖女の話。柏原コーチの元で頑張る学生達が主人公。
この頃から、黒い影がジワジワと…
『ルーンワース 星の勇者』:第14話
付録
【RPGムービーガイド ロードスの書】
OVA版『ロードス島戦記』についてのガイドブック。アイテムや装備品、魔法のエフェクトなどについて細かに解説している点が「RPG」たる由縁か。
OVAや小説を見ていると、やっぱりロードスのヒロインはディードリットなのだな、と感じさせられる。特にOVAの場合、ディードリットばっかりが前面に押し出されているし。
ちなみにオレのお気に入りはウッド・チャック。ジェイ・ランカード(ウッドの本名)って名前のキャラを使ってたときもあったしね。
その他・備考
ミス・リリアの杉本理恵のインタビューとプロモーションビデオの撮影風景。ギョーカイ的位置づけはともかく、ゲーム業界的には『イース』の看板を背負っているだけに、コンプ的には期待が高かったようだ。
パワーグローブ発売。「腕を動かすと、その通りに動く」というのだが、それはウソだろってかんじ。