1990年10月号 表紙:桜井幸子
SOFT TOP20
1位はコンプ的には全くノーマークだった『栄冠は君に』。高校野球を舞台にしたゲームというのは、多分、これが最初なのでは。目の付け所がアートディンクである。
3位には『ソリッドスネーク・メタルギア2』。言わずと知れた小島秀夫の『メタルギア』の2作目。MSX専用で『三国志2』を押し退けての3位だから、その完成度の高さが伺われる。とはいえ、オレは未プレーという体たらくなのだが…。
4位には『プリンス・オブ・ペルシャ』が。全くタイプの異なるACTがランクイン。
TAKERUでは相変わらず『ソーサリアン』が強い。
新作
リバーヒルソフトお得意のサスペンスADV『黄金の羅針盤』が登場。
『メガ・トラベラー』『バーズテイル』と洋ゲーがどんどん上陸。何でも来いって感じだが、『バーズテイル』のグラフィックじゃ日本ではウケないだろう。
『俺のケツをなめろ!』という第2次大戦もののカードゲームがあるのだが、カードに書かれたセリフがイカす。特に「総統命令」というカードのセリフ「ゲルマンの鉄の意志を以て戦え!降伏は許さん!」ってのが秀逸。
特集
【SLGウォーズ2】(前回は6月号)
ようやく日本語版が登場した『シムシティ』。今では数多あるシムシリーズも、これが記念すべき第1作。でも、オレはすぐに挫折。
その代わりにハマったのが『栄冠は君に』。もともと野球をやっていたし、高校野球が好きだったというのもあるが、これにはハマった。自分が監督になってチーム作りをするというのが、とにかく面白かったのだ。
今でもプレーしていた頃を憶えている。肩が強い1年生を投手にコンバートして、みっちりとトレーニング。その選手が3年生になったときに、エースとなって甲子園でパーフェクトゲーム(!)を達成したときは、本当に嬉しかった。
他に『ランペルール』『シムシティ』『大戦略3'90』『銀河英雄伝説2』も。
How to Win
毎月のように攻略記事を載せている『ウィザードリィ5』。もちろん、これを攻略に役立てた。でも、スーファミ版の攻略本が出たら、そっちも買った。それがウィズフリーク。
他に『サーク2』『三国志2』『天と地と』『ウルティマ5』『ソーサリアン』『ロボクラッシュ』も。
RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』:第12話
スフィンクスのリドルを解いて、ようやく会合の地に到着した一行。そこに待ち受けていたのは剣の牙の公爵と神王。イラストの神王の見覚えのある生え際に読者は一様にショックを受ける……待て、次号。
今月の新作は『ゲームマスターの達人』というTRPGの指南書。こういう本が出版されていたということに、当時のTRPGブームの熱さが伝わってくる。
SLG WORLD
SLGにおける英雄伝説。歴史上の人物に思いをはせるというもの。リプレイが忙しいのか、なんかゲームから離れたネタばかりような気がする。
福袋
『麻雀刺客』というゲームは、一応、パロディということなのだろうが、どこかで見たようなキャラばかりが登場する。ナウシカとかラムとか。こういうのが許されるぐらい、当時のエロゲー業界は寛大で、また市場が小さかったのである。
How to Winは『世界でいちばん君がすき!』
コミック
『トップをねらえ!NeXT GENERATION』:第10話
ワープアウトしてきた宇宙超獣と戦うマリナ達。だが、エルトリウムのスーパーワープには間に合わず…
『ルーンワース 星の勇者』:第15話
付録
【麻宮騎亜公認 サイレント・メビウスデータファイル】
これをきっかけにサイレント・メビウスは映画化されたり、ノベル化されたり、CDが出たりと次々とマルチメディア化していくことに。
その他・備考
ミス・リリアは7月21日にレコードデビュー。定期的に活動内容が報じられている。
今月のリセットちゃんは『ロンメル』。作者の赤井孝美はマイナーなゲームが好きなのか?
ポータブルPCエンジンというハードがあったことに新鮮な驚き。
フロッピーディスクにオマケが付いてくるというサービスが。確かに、オレも『幻影都市』の体験版がついたフロッピーがついてきた覚えがある。