1990年12月9日日曜日

1990年12月号

1990年12月号 表紙:杉本理恵



SOFT TOP20
 洋ゲーの『シムシティ』が1位に。話題通りの売れ行きだった。3位の『ラグーン』はX68000だけの発売で大健闘。5位には『レイ・ガン』が入り、エロゲーがチャート上位に入るのが不自然ではなくなってきた。
 TAKERUはMSXマガジンから出た『MSXディスク通信』が1位。こういうマガジン形式やユーティリティディスク形式の廉価なものがTAKERUでは人気があった。



新作
『ジーザス2』が登場。「1」はファミコン版でやったが、「2」はパソコン版でプレー。これもコンシューマに移植して欲しいゲームの一つだ。でも、最後のトリックをどうすればいいんだろう…?
 フランス生まれのRPG『ドラッケン』が登場。これまで「洋ゲー」と「アメゲー」の区別は厳密にしてこなかったけど、これは紛れもなく洋ゲー。
『スパン・オブ・ドリーム』がひっそりと登場。


特集
【歳末RPG大決算】
 年末はRPG特集というのはコンプの恒例だったようだ。
 ファルコムの完全な新作『ダイナソア』が登場。ファルコムにしては珍しく3DRPGであった。ウィズフリークだったオレは、このゲームにはハマりまくったもんである。表・裏両方のシナリオで全てのアイテムをコンプリートした。それぐらい面白いゲームだったのだが、なぜか昨今のリバイバルでも復帰していないし、コンシューマにも移植されていない。ファルコム的には『スタートレーダー』と同じ扱いのようで、それが残念。
 もう一つハマったといえば『アルシャーク』。エメドラのスタッフが大挙して立ち上げたライト・スタッフの処女作である。オレのエメドラのスタッフが作ったということで、発売日に速攻で勝ったもんである。未だに戦闘シスムテが理解できないが、かなり遊んでいたのは確か。
 他に『ルーンワース2』『サーク2』『ブライ下巻』『ファンタジー4』『ダークレイス2』も。
 またRPG特集ということで、コンプとは切っても切れないTRPGも特集。これも時代性の表れというやつである。
 カードゲームで『シークレットゲーム』というSMを扱ったものがあったが、これはどうやってみんなで盛り上がれば良いんだろうか…


How to Win
『銀河英雄伝説2』『大戦略3'90』『三国志2』『天と地と』『ソーサリアン』


RPGリプレイ
 RPGリプレイは時期シリーズ開始の準備のため休止。
 クリスタニアについては付録にて。
 今月の新作はマジカル・トランプという手品用のトランプ。新作ゲームに関しては特集の方で。


SLG WORLD
 旬のゲーム『シムシティ』について。でも、オレは全然ハマらなかった。


福袋
 この頃になるとグラフィックが優れていて、なおかつゲーム的に遊べるゲームが求められてくるようになった。エルフやカクテルソフトといった、今でもブランドとして残っているメーカーと、今は残っていないメーカーとの差はそういうところにあるようだ。


コミック
『トップをねらえ!エルトリウム奇譚』
 というわけで、またもや作者急病のため連載休止。9月号に続き、西野司の原稿が載ることに。これは殴り込み艦隊の時の話で、ユングとノリコが主人公。
 それと2Pだけ今南二のよくわからないマンガも載っている。

『ルーンワース 星の勇者』:番外編
 年の瀬ということで、レギュラー連載に最終回が多いのか?


付録
【クリスタニアRPG】
 パソゲー雑誌でTRPGのルールブックを別冊付録にしてしまうなんて、現在ではきっと考えられないことだろう。
 で、肝心のゲームについてだが、あくまでも基本設定と用語集だけで、クリスタニアの最大の特徴であるビーストマスターについては、本当に触りの部分だけである。ロードスRPGをベースにしているので、やり込んでる人ならこの程度のルール説明でもなんとか遊べないことはない。


その他・備考
 ミス・リリアもコンプの表紙を飾ったんだから大したモンだ。ちなみにファーストアルバムは『KRELIA』
 今月のリセットちゃんは『ごくらく天国』、相変わらずマイナー指向。
 ブルトン・レイ・シナリオコンテストの大賞が発表された。ゲームは持っていたが、コンストラクションに挫折したオレは、挫折の負い目からシナリオコンテスト受賞作は買わなかった。