1991年2月号 表紙:高橋由美子
SOFT TOP20
『大戦略パワーアップキット』『大戦略3'90』がワンツー。『シムシティ』は3位へ後退。
光栄は新作がなく、『ランペルール』の6位が最高、同じく新作のなかった日本ファルコムはチャートに載らないという異常事態に。
TAKERUは『年賀状デザイン集'91』が4位、『P1EXE年賀状データ集』が9位と、季節を象徴するようなランキングに。
新作
『プリンセスメーカー』が登場。システム的にはパラメータ上げゲームということで、経営SLGの系譜を継ぐことになるのだが、「女の子」を主人公に据えたことがエポックメイキングに。このゲームがなければ、ときメモに代表される「恋愛SLG」の基礎が作られなかったかもしれない。
今の形に近づいた『A列車で行こう3』が登場。町作りに焦点を当てたという点では『シムシティ』に影響されているのだろうか。
『ダンジョンウォーズ2』というモンスターメーカーのボードゲームが登場。でも、カードゲームほどには、これにはハマらなかった。
特集
【ダイナソア】
ファルコム初の本格派3DRPGということで特集が。ただし、中身は攻略法。3Dマップということで、逐一全てのマップを掲載している。
【信長の野望・武将風雲録】
待ちに待った信長の最新作。コンプにしては珍しく攻略法に徹している。システム解析の他に、主要な大名のデータと傾向も掲載。攻略に役立つか否かはともかく、数字をたくさん用いており、いつものリプレイとはやや趣を異にする。
How to Win
前月号では1月25日に発売日が決定していた『アルシャーク』。だが、今月号では「発売日が5月にずれ込んだ」という謝罪広告が載った。ところが本誌記事では、「1月下旬に発売日が変更」と載っている。いつを起点に延期されたのかは、この時点では不明、前号では発売日告知もなかった。広告と記事とで情報が一元化されていなかった、という希有な例。
他に『ブライ下巻』『ルーンワース2』『続ダンジョンマスター』『三国志2』『銀河英雄伝説2』『サーク2』『大戦略3'90』も。
RPGリプレイ
『蟻帝伝説クリスタニア』:第2回
ミュルミドンとの戦闘でクラスがウォリアーのテューレより、チェインメイルを着ているプリーストのフィランヌの方が役立つことが判明。レベルが低い時は、こういうのってありがち。
SLG WORLD
武士道について。
福袋
前作がヒットした『ポッキー2』登場。How to Winは『レイ・ガン』。
なお、この頃に「悪書追放運動」が活発化し(遊人のコミックスが発禁になったりした)、福袋のHシーンが著しく自主規制されることに。
コミック
『天下統一 外伝』:前編
どこらへんが『天下統一』の外伝か分からない忍者のマンガ。短期集中連載の模様。
で、『トップをねらえ!NeXT GENERATION』はまたもや休載。しかも復帰は流動的で、いつになったら原稿が載るのか分からない状況だという。
付録
【平成3年 日本のソフトハウス PART2全国版】
前号は東京のソフトハウスだったが、こちらは東京を除く全国版。
ウェストサイドって馴染みのないソフトハウスだが『ウィザード』を開発と知って納得。これはバックアップツールでゲームでも何でも、バックアップできちゃうという優れもの。今だったら絶対に市場に出ないようなツールなのだが、このころは一般のゲーム雑誌でも取り上げられていた。
ついにエロゲーメーカーも、こちらで取り扱ってもらえることに。でも、1社当たり半ページ、開発スタッフの顔写真も無しと相変わらず不遇をかこっていた。
その他・備考
今月のリセットちゃんは「リセットちゃんすごろく」。季節らしいテーマ。
OVA版『ロードス島戦記』のキャラデザを勤めた結城信輝のインタビュー。