1991年9月号 表紙:CoCo
SOFT TOP20
『エアーコンバット2』がトップ。この手のフライトSLGは好きな人は好きなんだろうけど、オレは全くダメ。難しすぎる。2位は『信長の野望・武将風雲録』。トップはコロコロ変わるが、このゲームだけは常に安定してチャート上位にいる。
コンプ読者の人気を集める『アルシャーク』と『プリンセスメーカー』は、それぞれ3位と4位。
TAKERUは『カクテルソフト増刊号』と『フェアリーテール海賊版』に挟まれて、『大戦略3'90拡張エディタディスク』が2位に。
新作
ここでは言い尽くしたことかも知れないが、『バーズテイル2』『キングズクエスト5』の洋ゲーテイスト満点のグラフィックは、相変わらず濃い。第1印象で、かなりやる気が萎える。
TRPGでは『真ウィザードリィ』が登場。追加ルールの導入で、より「ゲーム」っぽくなったのが印象的だった。なお、こちらはキャラデザが末弥純で、しっかりとウィズファンのハートを捕らえている。
特集
【激突 サイレントメビウスVSロードス島戦記】
この頃のコンプを象徴する2作品が登場。ここで取り上げられている『サイレントメビウス』のコミックス版、劇場版、ゲーム版、小説版、『ロードス島戦記』のOVA、ゲーム版、小説版、リプレイ版、この全てにオレは手を染めていた(笑)。コンプに踊らされっぱなしである。
ところで今さら気付いたことなのだが、FM-TOWNS版の『サイレントメビウス』はボーカル付きだったらしい。こ、これは、かなり悔しい…悔しいから、プレステ版を買おうかと悩んでいる。
How to Win
『ブランディッシュ』の画面写真が公開された。この頃のファルコムは精力的に新作を開発していた。その代わりというわけではないが、あれほどコンプ誌上を席巻していた『ソーサリアン』『イース』が全く見られなくなった。
他に『信長の野望・武将風雲録』『プリンセスメーカー』『電脳学園4 エイプハンターJ』『アルシャーク』『ヴェインドリーム』『伊忍道』『ロードモナーク』『シムアース』『ルーンワース3』『銀河英雄伝説2DXkit』『エアーコンバット2』も。
RPGリプレイ
『蟻帝伝説クリスタニア』:第9話
というわけで、はねつき君を救出するために護送隊を襲撃する一行。だが、敵も固いミュルミドンなので苦戦。でも、なんとかはねつき君救出に成功。
SLG WORLD
『GETEN』を徹底検証。当時の戦国ものSLGといえば、信長シリーズと天下統一といったところだったが、そこに殴り込みをかけたのが『GETEN』。コンプのみならず、他誌でも評価の高いゲームだった。
福袋
How to Winは『ELLE』。オレが初めて買ったエルフゲーだったと記憶している。エロシーンは当時の水準から見ても、かなり抑え目だった。でも、エロなんかなくても十分に面白い内容で、かなりハマったのを憶えている。
コミック
『ムーンクエスト』:第5話
『トップをねらえ!NeXT GENERATION』の連載が休止という衝撃の事態が! 印刷業界の人手不足(?)と、作家の体調不良が原因だそうで。それにしても、盛り上げるだけ盛り上げて、後少しでラストというところで……なんてこった!
付録
【サーク ガゼルの塔】
『サーク』シリーズは『イース』の後を受けて、ARPGとして頑張っている印象が強かった。実際、面白いし。それゆえに、最近のコンシューマには移植されていないのが残念。なお、サークのキャラデザは菊池通隆なのだが、ここでもしっかり劇場版『サイレントメビウス』の宣伝をしている。
その他・備考
ミス・リリアがビデオを発売。タイトルは『妖精のスケッチ』。ファルコムのゲームとは関連性は薄そうである。
押井守のこれでもくらえは『ダイナソア』。当時、ファルコムではアニメーターを募集していたが、もし押井守が転職してたら、今ごろどうなってたんだろうか?
PC-エンジンではDUO、メガドライブではMEGA-CDが、ともにCD-ROMを前面に押し出してきた。でも、勝ち残ったのはファミコンアダプタを結局発売しなかったスーパーファミコンであった。