1992年6月号 表紙:中嶋美智代
SOFT TOP20
さすがの三国志。『三国志3』が貫禄の連続トップ。『英雄伝説2』は相手が悪すぎて2位止まり。『太閤立志伝』は3位に。シリーズものの強さが発揮されたチャートとなった。
TAKERUでは相変わらず『電脳倶楽部 47号』が強い。他のメンツは月ごとに変わっても、『RPGツクール』と『Dante2』は3位・4位と安定してランキング上位にとどまっている。
ファンタジー小説では『スレイヤーズすぺしゃる2 リトルプリンセス』がトップ。そっか~、まだシリーズ2作目の頃なのか…。その一方で『グイン・サーガ38 虹の道』はシリーズ38作目。
TRPGでは『パワープレイ2』がトップ。ブックタイプのものはランキングされないのか、ソードワールドの名前がマスタースクリーン以外に見当たらない。
新作
『マイト&マジック3』が登場。ファミコン時代は、このゲームがやりたくてしょうがなかったがパソコンを購入してからは食指が延びず。他のゲーム、特にSLGの方に気が移ってしまったからだと思う。
クトゥルフ神話をモチーフにしたという『ティラムバラム』が登場。その世界設定には興味を引かれたが、結局、買わなかった。
コンプRPG月報
テーブルトークRPGコンベンション2のレポート。当時、この手のコンベンションをやるとき、著名人のプレーヤーを呼び物にしていたが、冷静に考えるとそれがどうしたんだって気もする。「われめDEポン」もそうだけど、別に有名人がゲームをしているのを見ても、オレは何とも思わない。どうせなら桜井章一みたいなプロ雀士の腕前を見た方が良い。
新作TRPGは各種ゲームのサプリメントが続々と。
特集
【初挑戦ソフトハウスVS人気シリーズ最新作】
コンプのゲーム大賞を受賞した『プリンセスメーカ』の「2」が登場。当時のオレは、この報に色めき立った…と思う。記憶にないけど。でも、発売日に「2」を買っているから、多分、続編発売を喜んでいたはず。
他の人気シリーズは『銀河英雄伝説3』と『大戦略4』
初挑戦組ではカプコンの『ファイナルファイト』が目を引く。カプコンの場合、他機種からの移植がメイン(最近では外国の翻訳も)なので、初挑戦とは一概には言い切れない気分。
一方、バンプレストは『ウルトラマン』で参入。こちらはパソコンオリジナルのゲームを出している。でも、その出来は…
遊演体は『フィフス・エレメント』で新規参入。TRPGの大御所ということもあって期待されていたが…『フィフス・エレメント』は中古で500円だった。
How to Win
『ソードダンサー』はジャンルとしてはARPGとして括られているが、戦闘システムは2D格ゲータイプになっている。これをキーボードでやるのは相当に辛いだろう。
他に『ふしぎの海のナディア』『英雄伝説2』『ぽっぷるメイル』『ロードス島戦記2』『ロボクラッシュ98』『天下統一2』『太閤立志伝』『シュバルツシルト3』『川中島異聞録』も。
RPGリプレイ
『黄金伝説クリスタニア』:第3話
交渉では役に立たないテューレに代わって、ミーアが色仕掛けを使って情報を収集。最終的には色仕掛けではなく、美人局になってしまったが、なんとか騎士団長が真犯人であるという核心に近づく。
SLG WORLD
規模が縮小された戦国合戦バトルロイヤルは関東平定戦。
何故かは知らんが昭和40年代の話が展開されている。
福袋
アリスソフトの『Dr.STOP!』が登場。
なんだか、いつの間にかHow to Winがなくなっている。
コミック
『リスティス』:第2話
『ダンジョン・マスター』:第5話
『ムーンクエスト』:第14話
付録
【少年三国志】
表紙は横山光輝御大という豪毅さ。
中身は、呂布、孔融、馬騰、張魯の弱小君主での攻略法。他の君主はともかく、馬騰なら息子達の活躍でクリアできる。
その他、三国志のマンガも何故か載っている。西野司、谷津太郎、ひぐちきみこ、林正之。林正之は裏ワザえもんと、あんまり作風が変わってないのが微笑ましい。
その他・備考
91年のソフト大賞発表。大賞は『プリンセスメーカー』。これによってガイナックスは前年の『サイレントメビウス』に続いて連続で大賞受賞である。以下、各部門ではRPGは『ロードス島戦記2』、SLGは『プリンセスメーカー』、ADVは『電脳学園4エイプハンターJ』、ACTは『パロディウスだ!』、ETCは『レミングス』、家宝大賞は『サイレントメビウス』となった。
アーケードゲームのコーナーは、ここのところ『ストリートファイター2』ばっかり。懐かしの格ゲーブームの頃なのだろうね。