旅立ち
私は今年の春より大学を卒業して社会人になる。
しかも住み慣れたS市を離れ、津軽海峡を渡って某所での就職となる。
よって、今後は別天地でのワゴンセールに趣を寄せてみたいと思う。
住み慣れた土地を離れてエッセイを書くなんて、まるで旅行記のようだが、さほど優雅なものではないのがサラリーマンの悲しい業である。
なお、当ホームページでは私のプライバシー保護のため、勤務地を「某所」と記している。
小手調べ
全く初めて訪れる土地で土地勘がないので、まずはタウンページを眺める。
現在のタウンページは「ゲームショップ」という項目があることを初めて知り、ちょっとした衝撃を受ける。
だが、住所が分かっても肝心の、その住所がいったいどの位置にあるのか、という位置情報がなかったりもした。
というわけで、とりあえず道に迷わない程度に、市内を探索することにした。
Kにて
市内ではとりあえず二店舗発見することができた。
チェーン店ということで販売形態も似ており、良く言えば買い物がしやすい、悪くいえば個性がなかった。
ところが……。
私はチェーン店の一方で『サクラ大戦3』と『ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま』と『ときめきメモリアル2 Substories Leaping School Festival(以下サブスト2)』を買おうと思ったのだが、あいにく『サクラ大戦3』と『サブスト2』の方は売っていなかった。
というか、全体的に商品が少ないという印象が否めなかった。
そのくせして、高額な箱なしファミコンソフトが文字通り「ワゴンセール」になっていたりするのだが。
Vにて
なかなか、マニアックな店構えで興味をそそる店舗である。
市内では珍しく古本屋ながらも中古ゲームも扱うという販売形態である。
そのくせして誰が買うのか分からないギターなんかも置いてあったりして、注目度は高いのだが……。
いかんせん、「トレーディングカード」も扱っているため、いつも店内は中高生に支配されており、ゆっくりゲームを見ていられない。
機会があれば、じっくりと探索してみたい店の1つではある。
なお、この店でも箱なしファミコンソフトが高額でワゴンセールされていた。
Bにて
言わずと知れた、書籍の再販制度に一石を投じている、あの店のチェーン店である。
ここにも申し訳程度にファミコンソフトが扱われていたが、この店ならではの値付けで私的にはやや納得。
もっとも、あの投げやりな販売方法では誰も買わないだろうけど。
それよりも、私の興味をそそったのはBの電化製品部門Hの方である。
パソコンや関連商品も売られているのだが、そこのジャンクコーナーにPC-8801があったのだ。
動作保証すら分からない状態だが、手元に資金があれば食指がのびそうな物であった。
同時に、ジャンクコーナーには売れないCDやゲームソフトなども乱雑に並べられていた。
この辺は、面白いブツが掘り出せる可能性もあるので、後日日を改めてじっくりと調査してみたい。
Tにて
とにかく品揃えが凄まじい。
ファミコンはもちろんのこと、16bitの旧世代機から全て揃っているのである。
携帯型PCエンジンなんて、情報としては知っていたが現物を見るのは、この店が始めてである。
今回は顔見せ程度だったので、ざっと見て回っただけであったが、この店もじっくりと探索する必要がありそうである。
ちなみに懸案となっていた『サクラ大戦3』と『サブスト2』は近所のスーパーマーケットで買うという、このエッセイの趣旨に合わない緊急措置で入手している。
掘り出し物
PC-8801のジャンク
携帯型PCエンジン
購入品
なし