1990年6月9日土曜日

1990年6月号

1990年6月号 表紙:宍戸留美



SOFT TOP20
 話題の『ポピュラス』がトップに。これだけ話題になっていたゲームなのに、オレはすぐにプレーしなくなった。まあ、人にはそれぞれ好みがあるということで。
 4位に唐突に『ロードス島戦記』がランクイン。MSX版が発売されたからだそうで。市場のパイが小さいということもあるが、それでもMSXだけでランクインするのだから、当時のMSXはパワーを持っていたのということである。何を隠そう、オレもMSXのロードスを買ったし。
 TAKERUは相変わらずソーサリアン強し。



新作
 ウィズが5作目をリリースしたということで(?)『ウルティマ5』も登場。でも、ウルティマシリーズは、ファミコン版の1作目以外はとんと無縁である。
『サイレント・メビウス』がコンプ初登場。ディスク枚数7枚、価格が1万4800という破格さだった。でも、当時の価値基準に照らし合わせれば、決して損な買い物ではなかったと思う。


特集
【SLGウォーズ】
『大航海時代』が登場。だが、こちらはムズくて志半ばで挫折。光栄ゲームって一作目はなぜかクリアできない。信長の時も『全国版(含む十七カ国版)』はクリアできなかったし。
 なお『三国志2』のリプレイはこちらに。
 他に『バトル』『天と地と』『ロボクラッシュ』『戦略空軍』。


How to Win
 SLGの攻略は特集に回ったので、こちらはRPGのみ。ADVも出るには出てたが『スナッチャー』のような話題作がなかったので、こういうページ構成になったのだろう。
 で、取り上げられていたのは『ウィザードリィ5』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ソーサリアン』『ルーンワース』『T&T』『エメラルド・ドラゴン』
 ウィズ5は発売前ということで、新呪文と消えた呪文について扱っていた。
 興味深いのは戦闘補助系の魔法がごっそりと消えていること。TRPGをやっているとディルトやソピックなどのACを変化させる魔法や重宝したのだが。その一方でリトフェイト(空中浮遊)やカツ(魅了)といった、TRPGでは必須の魔法が増えたりもした。こういった魔法のおかげで、TRPG版もかなり幅が広がったように思われる。


RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』:第8回
 最終目的地「会合の地」の場所を知ると共に、マジックアイテムをたくさん入手。そして、剣の牙の公爵というボスキャラの影も。
 改めて読み返すと、この連載は非常にTRPGっぽい展開になっている。ソードワールドやロードスの印象が強いので、ちょっと意外。
 今月の新作は『ワースブレイド』のシナリオ集『東面の魔道師』。ワースブレイドはファンタジーにしては珍しく、ロボットが登場するというものだった。関係ないが、当時のパソコンでは「どうし」の最有力変換候補は「道師」「導師」だったなぁ、と懐かしく思ったりする。


SLG WORLD
 光栄歴史SLGについて。


福袋
 How to Winは『きゃんきゃんバニー・スペリオール』。これを読んでも結局クリアできなかった。今なら、ネットで調べりゃすぐなんだろうけど。


コミック
『トップをねらえ!NeXT GENERATION』:第7話
 グレートガンバスターで宇宙怪獣を倒したマリナ、ジュン、スズコの3人は正式にグレートガンバスターのパイロットに選ばれる。パイロットとして未熟な彼女たちを、トップ中のトップと呼ばれた伝説のパイロット「ふくめんコーチX」(正体バレバレ)が鍛えることになった。
 なお、特別番外編として『電脳学園3トップをねらえ!』の説明書についてきたマンガも載っている。

『ルーンワース 星の勇者』:第11話


付録
【ポピュラス聖典 神への道】
 話題のゲームだけに付録で攻略。オレの友人は嬉々としてこのゲームをやっていたが、オレの肌には合わなかった。


その他・備考
 ファルコムの看板ゲーム『イース』のイメージキャラ「ミス・リリア」に杉本理恵が選出された。ゲームごとに選出される、こういうイメージキャラの人のその後ってなんとなく気になる。
 89年度のソフト大賞には『エメラルド・ドラゴン』が選ばれた。ファルコム、光栄、システムソフトの3強を抑えてバショウ・ハウスというマイナーなメーカーが大賞というのは、かなり凄いことである。このことからも当時のエメドラ人気は伺える。ジャンルごとの大賞はRPG『エメラルド・ドラゴン』、SLG 『三国志2』、ACT『ヴァリス2』、AVG『リップスティック・アドベンチャー2』、ETC『遙かなるオーガスタ』。コンプ読者がギャルに弱いも相変わらず。
『もう一つの夏へ』上巻に制作上の不備があり、全ての読者に対して返本・交換を受け付けるという謝罪広告が載っていた。ゲームとは関係ないが、興味深いので記しておく。
 前号で花の万博について触れていたが、この万博にはゲームファンなら語らなくてはならないイベントがあった。それは『ドルアーガの塔』と『ギャララクシアン3』。ドルアーガは体験型ゲームで、光線銃でモンスターと戦いながらカイを救出するというもの。ギャラクシアンの方は大型筐体型のシューティング。


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