1989年1月号 表紙:国実百合
SOFT TOP20
『戦国ソーサリアン』が1位。このころの『ソーサリアン』は、まさに出せば売れるという状態だった。
初登場の『ロードス島戦記』は4位。当時は、まだ本格派RPGっていうのは、日本ファルコムの牙城を崩せずにいたのだ。
コンパイルの『ディスクステーション創刊号』が4位というのも見逃せない。
また、『沙羅曼陀』は6位。このころのコナミはMSXを中心に硬派なゲームが多かった(善し悪しは別の話)。
新作
『妖怪変紀行・ラストハルマゲドン外伝』の画面写真が公開される。プレーヤー側が日本の妖怪で、エイリアン側がB級ホラーの西洋妖怪という『ゲゲゲの鬼太郎』チックなゲームだったようだ。
『プロダクション・マネージャー』という芸能プロダクション経営SLGがあった。この頃は、この手のギョーカイものゲームってのが他にもあった。現在ではあまり見かけないジャンルだけに、ちょっと興味深い。
特集
【第3回 全国縦断ソフトハウスマラソン】
当時のパソコン雑誌では、なぜか恒例だった日本中のソフトハウスを訪ねるという特集。最近のコンシューマ向けの雑誌では見かけない企画である。
現在のようにインターネットが普及していなかった時代なので、ユーザーにとってはメーカーを知る数少ない手段だったのだ、と思う。
今や超巨大企業となり「ソフトハウス」とは呼べなくなったような企業から、今はもう見ることのできないソフトハウスまで、当時の歴史を振り返るのにもってこいの特集である。
現在はエロゲー天国と化している札幌だが、当時はデービーソフトとマイクロネットの2社しか扱われていない。エロゲーの市場自体が微々たるものだったせいもあるのだろうけど。
How to Win
巻頭はやっぱり『ソーサリアン』&新作2本。当時のパソゲー業界(っていうかコンプは)は日本ファルコムを抜きに語ることはできなかったのだ。
『ロードス島戦記』は3Dダンジョンのマップが公開されているが、当時のオレは自分でマッピングしていた。今でも、そのマップは残っていたりする。
驚かされるのは『ゴーファーの野望 エピソード2』の攻略法が載っていること。当時はシューティングゲームでもマップを掲載して、その攻略法を載せるのが一般的だったのだ。これも懐かしい。
他に『維新の嵐』『サイオブレード』『スナッチャー』も。コナミ、硬派だ。
RPGリプレイ
『ロードス島戦記3』:第5話
ついにバグナード登場。ヴァリスからカノンを目指すことに。
余談だが、TRPGのQ&Aのコーナーがあるのだが、そこでは『クトゥルフの呼び声』もあったりする。当時のファンは濃かったんだなぁ。
SLG WORLD
『太平洋の嵐DX』。正月らしさのないゲームである。
福袋
床を使ったゲームブック『銀精界は招くよ』のラストが福袋に。なんちゅうのか、今じゃ絶対に雑誌掲載できないようなカットが使われている。
一応、スミが塗ってあるんだけど光にかざすと、アノ部分がちゃんと見えちゃうのだ。
(これは確信犯的にやっていた、ってことをJOTかどっかで編集者が書いていた記憶が……)
ちなみにエロゲーには「18禁シール」ってのが当時はなく、もちろんああいう部分も見えていたりした。
(単純にワレメがある程度のカワイらしいシロモノだけど)
コミック
『学園イース』
『マーシー』:第8話
新春特別企画(?)ということで、なぜか『イース』キャラによる学園コメディ。
付録
【ソーサリアン全書】
【ロードス島裏戦記】
攻略法が付録だった。でも、正直言って攻略法に関しては、ログインの方が優れていて、コンプの攻略法はあまり役に立たなかった記憶がある。 どちらかというと読み物として面白かった。
その他・備考
『パンゲア』連載開始。第一回からということで、この連載は読んでいた。今は、こういう小説は読んでいないなぁ。ちなみにイラストは吉富昭仁。『ローンナイト』は、まだこのころは描いていなかった。
PC-エンジンのCD-ROMが登場。
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