1991年6月9日日曜日

1991年6月号

1991年6月号 表紙:石田ひかり



SOFT TOP20
 フランスRPGの『ドラッケン』がトップに。相変わらず売り上げとコンプ読者の支持とは乖離している。読者人気トップの『信長の野望・武将風雲録』は2位に。同2位の『ダイナソア』にいたっては20位だった。
 TAKERUのトップは 『電脳倶楽部/武尊 第35号』。こんなに売れてるのに、見たことも聞いたこともない。



新作
『パロディウスだ!』が登場。STGやACTでMSXやX68000がメインなので、コナミのゲームはコンプで扱われることは少なかった。パッドが標準装備でなかったNECパソコン=コンプのメインターゲットの読者には、この手のアクション性の強いゲームは支持されにくかったと思われる。
 翔企画からは『湾岸戦争』というボードゲームが登場。湾岸戦争終戦直後にリリースという新鮮なネタである。


特集
【アルシャーク ミッションファイル】
 ようやく発売の目処が立った『アルシャーク』の特集。このころは、みんなこのゲームに期待していたと思う。もちろん、オレも発売日に速攻で購入したもんである。でも、開発元のライトスタッフは今は、もう……


How to Win
 エメドラのシステムを継承した『ヴェインドリーム』。でも、このゲームがエメドラ並のヒットを飛ばしたという話は聞かない。『アルシャーク』の陰に隠れたのか…?
『ジーザス2』は攻略法というより、ストーリー序盤のダイジェストといった感じ。久しぶりのADVの登場だが、昔のADV GALSは出てこなかった。どこに行ったんでしょ、彼女たち。
 他に『信長の野望・武将風雲録』『マスターオブモンスターズ2』『ダイナソア』『ロードモナーク』『ルーンワース2』『ビーストロード』『ルーム』も。


RPGリプレイ
『蟻帝伝説クリスタニア』:第6話
 テューレを冷凍保存した一行は、先のミッションで救出した人を護衛してスループを目指す。スループに到着した一行は、反皇帝組織のミュルミドン達と合流。だが、反帝運動の計画書を無くしてしまったので、それを探すのを手伝わされる羽目に。


SLG WORLD
 秋葉原について。といっても、電気街ではなく、コンプのSLG担当ライターのことなのだけど。


福袋
 フェアリーテールで発売された各ゲームをまとめた『フェアリーテール海賊版』が登場。エロゲーでもファンディスク形式のものが出てくるようになった。
 How to Winは『私をゴルフに連れてって』
 2月号でエロに自主規制を持ち込んだが、今号でやや緩和された模様。でも……


コミック
『ムーンクエスト』:第2話
『トップをねらえ!NeXT GENERATION』:第15話2分の1
 扉絵が円英智になっており、全編に渡ってパロディという「商業誌で同人誌」という展開。ページも減ということで、とりあえず原稿を落とさないための苦肉の策だったのでは。


付録
【少女プリンセスメーカー】
 ステータス管理が命なのがこのゲームなのだが、まだそこらへんについては突っ込んだ解説はない。っていうか、このゲームは攻略法とかは関係なく、自分が思ったとおりに遊んでる方が楽しい。
 でも、悪女系・悪党系のエンディングを見ようと思っても、つい情がわいて悪い娘に育てられないのが玉に瑕。悪党になるぐらいなら出戻りもで良いと思ってしまう、親バカオレなのであった。


その他・備考
 一つのマシンでメガドライブとDOS/Vパソコンになるテラドライブが登場。一つのマシンでドリキャスとサターンになるハードとかも出ればいいのに。
 90年度のソフト大賞発表。大賞は『サイレント・メビウス』。コンプという舞台も整っていたが、でもオレ的にも大賞を上げて良いゲームだと思った。以下、RPGは『サーク2』、SLGは『信長の野望・武将風雲録』、ACTは『プリンス・オブ・ペルシャ』、ADVは『サイレント・メビウス』、ETCは『電脳学園3トップをねらえ!』、家宝大賞(過去のゲームも含む大賞)は『エメラルド・ドラゴン』。ファルコムのゲームが一つも賞を獲れなかった。
 ミス・リリアの杉本理恵が「思春期外来2」という日本テレビ系のドラマに出演することに。ゲーム関係ではないドラマの出演とはやや驚き。ついでに大仁田もレコーディングとのこと。


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