1992年9月9日水曜日

1992年9月号

1992年9月号 表紙:C.C.ガールズ



SOFT TOP20
『大戦略4』がトップとなり、大戦略シリーズの底力を発揮。2位には『スーパー野球道』が。『三国志3』は3位に後退し、新作にトップの座を譲った形に。
 TAKERUは『宇宙海賊キャプテンハーロック』が。松本零士ものは根強い人気があって、現在でもゲーム化されている。
 ファンタジー小説は『星から来た船 下巻』。『映画版サイレントメビウス2 刻かける希望』が2位に。
 TRPGは『デーモンマジック』がトップに。



新作
 個性派RPGを出し続けるきんぷくりんから『フリーウィル』が登場。TRPG的な要素が強く、決して一本道ではないゲーム展開が評価されたが…セールスには繋がらず。現在では、このタイプのRPGはほとんど見られなくなった。
 それに対して、良い意味でコンピュータゲームライクになった『ソードワールドRPG』は、わりと成功した方ではないだろうか。これは面白かった。


コンプRPG月報
 コンプRPG Vol.4が発売。表紙はサイヤ。美形エルフは人気がある。リプレイではわりと影が薄かったのに。
 新作には、マンガ形式のRPG初心者向けガイド『RPGなんてこわくない!』が。
 この当時は、こういう本も結構出ていた。でもTRPGというのは、ぶっちゃけると場にいる人のノリ次第で、どうにでもなってしまうもの。コミュニケーション論や心理学のように類型化はできるが、最終的には主観に依るところが大きかったりする。そのためか、この手の本にはくだらないものも多かった。特に異性間の問題を扱っているものは、半ばやっかみが入っていたりして苦笑を禁じ得ないものもあった。
  ただし、『RPGなんてこわくない!』が、そういうしょうもない本だというわけではないので、勘違いしないように。


特集
【育成シミュレーション研究序説】
『シムシティ』『ポピュラス』に始まった新感覚SLGは、SLGだけでなくゲームそのものにも大きな影響を与えた。というわけで、ここから発展していったゲームを特集している。
 コンプ的には、やっぱり『プリンセスメーカー2』であろう。相変わらず画面写真すらできていないのに、巻頭で最もページを割いて扱われている。で、プリメから派生した『卒業』も。
『シムシティ』『ポピュラス』からは、それぞれ『シムライフ』と『ポピュラス2』。他にも『財閥銀行』『シヴィライゼーション』『キャッスルズ』が。


How to Win
『蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史』にはオルドという子作りコマンドがある。ナンパゲーよろしく、体力が続く間に口説かないとオルドが成功しない。でも、ラッチというブサイクな女だけは別で、何もしないで子供が作れてしまう。ラッチが国王を襲って、無理矢理、子供を作ってしまうのだ。この時の襲われる国王の間抜けぶりが笑える。
 他に『三国志3』『ふしぎの海のナディア』『英雄伝説2』『ロボクラッシュ98』『大戦略4』『天下統一2』『F-19 ステルスファイター』『銀河英雄伝説3』『ソードダンサー』も。


RPGリプレイ
 なんとかクエストを成し遂げた一行。途中で、クエストを横取りしようとする妨害も入ったが、無事にラトーナの元にたどり着いた。だが、ラトーナは「黄金峡を訪ねる資格とは何か?」というリドルを出しただけ。結局、問題の核心に触れることなく一行はラトーナを仲間に加え、黄金峡を目指して再び旅に出ることになる。


SLG WORLD
 ネタがないのか、またもや減ページ。本誌記事のリプレイが忙しいのか?


福袋
 前号ではファンクラブの話だったが、今号ではエロゲーメーカーが開いているパソコン通信ネットについて。パソ通については詳しいことは知らないので言及は避ける。
 当時、開設していたのはアリスソフトは「ALICE-NET」と「YUKICHI-NET」、ディスカバリーは「アトランティス・ネット」、アクティブは「アクティブネット」、ソフトウェアハウスぱせりは「NET in ぱせり」
 ゲームの方では『ALICEの館2』が登場。


コミック
『リスティス』:第5話
『ダンジョン・マスター』:第8話
『ムーンクエスト』:第17話


付録
【安田均のTRPG大宝典】
 パソゲー雑誌なのにTRPGオンリーの付録がつくとは…それだけ、当時のTRPGはブームになっていたってこと。なお、付録の中身はTRPGのカタログ。カタログになるぐらい、色々なゲームが出ていたということでもある。
 なお、オレがプレーしたことあるTRPGは『D&D』『ウィザードリィ』『ソードワールド』『ロードス島戦記』『クトゥルフの呼び声』である。


その他・備考
 ガイナックスから『不思議の壁のアリス』が。現在は腐るほど市場に溢れているデスクトップアクセサリー。でも、この当時はWindowns3.1自体が市場に普及していなくて、デスクトップアクセサリーもわりと珍しかったみたい。
『ゴールデン・アックス』が誤植で「ゴールデ・ンアックス』になっていた。
 スト2のエドモンド本田のコスプレをしている男の情けないボディが、ちょっとイヤ。
 ゲームデザイナーズアカデミーという専門学校(?)の資料用フロッピーはX68000とPC-9801用でのみ配布。他機種のユーザーは紙媒体頼り。インターネットがまだ普及していない頃の話である。
 押井守のこれでもくらえは再び『マイト&マジック3』  


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