1992年12月9日水曜日

1992年12月号

1992年12月号 表紙:西田ひかる



SOFT TOP20
 いつも通りというか『英雄伝説2』『大戦略4』がワンツーに。築城SLG『キャッスルズ』が3位と健闘。『三国志3』は8位まで後退。
 TAKERUはX68000版の『サーク2』。この時期に、このゲームとは意外な感じ。
 ファンタジー小説は『グイン・サーガ40 アムネリアの罠』が首位。いつまで続くのかっていう感じだが、山岡荘八の『徳川家康』を抜いて欲しい気もする。
 TRPGは『蓬莱学園の秘密!!』がトップ。パソゲーと違って、こちらは月が変わるとランキングも変動しやすい。



新作
『スターウォーズ アタック・オン・ザ・デススター』は今ではお目にかかれないワイヤーフレームシューティング。線だけで宇宙空間を現している。今ならポリゴンを使うんだろうけど。
『3×3EYES』がパソゲー初登場。この頃の『3×3EYES』は、まだわかりやすい展開だった。ゲームはオリジナルストーリーだけど。
 環境系というかバーチャルペット系というか、その手の走り『エルフィッシュ』が登場。デスクトップを水槽に見立てて、魚を眺めてるってやつ。


コンプRPG月報
 コンプRPG Vol.5が発売。
 新作TRPGでは『イースTRPG』が登場。当時のアスキーはコンピューターゲームをTRPG化するのが得意だった。この他にも、『真・女神転生』も出している。でも、『ログアウト』誌上のリプレイを読んだ限り…ちょっと、アレだった。


特集
【特集 光栄】
『信長の野望・覇王伝』が出るっていうんで、システムの解説から。だが、オレはこれにはあまりハマらなかった。なにせ、完全クリア=全ての城を制圧するのだから、時間がかかってしょうがなかった。あまりのかったるさに一度クリアしたら二度とやらなかった。
『三国志3』は、これまでのリプレイのおさらい。
【ソード・ワールド トラベルガイド】
 年末恒例のRPG特集はなし。元気のないRPG群の中、唯一気を吐くというか、唯一の期待作としてソード・ワールドを特集。
【裏特集 FM-TOWNS】
 音声やアニメなど、PC-9801とは明らかに違う特性を持っていたはずのFM-TOWNS。美麗なグラフィックなどは当時のオレの垂涎の的だった。でも、結局、98の市場を切り崩すことはできず、次第にフェードアウトしていった。既得権益をガッチリと守ったNECの作戦勝ちってことなんだろうか。


How to Win
 ようやく『プリンセスメーカー2』の画面写真公開。漫画家によるイラストエッセイは真鍋譲治だったが…「娘」が思いっきり真鍋テイストっていうか真鍋キャラになってる。自分の作風にプライドがあるんだとは思うけど、ゲームにはゲームファンがいるわけだから、そこらへんを考えてくれよ。わりと心が冷えた。
『卒業』などの育成SLGには欠くことのできないライターにイボンヌ木村がいる。この人の正体が中村ウサギだったと知って、ちと驚いた。
 他に『魍魎戦記MADARA』『ブランディッシュ2』『大戦略4』『マスターオブモンスターズFINAL』『シヴィライゼーション』『アマランス2』も。


RPGリプレイ
『黄金伝説クリスタニア』:第9回
 次の試練として山賊退治を引き受けた一行。ところが、その山賊の頭領はスループの町を出奔したレスリーであった(1992年7月号参照)。


SLG WORLD
『三国志3』リプレイを小説化。


福袋
『天仙娘々』と『同級生』が大きな扱い。
 コラムとして92年のエロゲーを振り返っている。


コミック
『リスティス』:第8話
『ムーンクエスト』:第20話


付録
【銀河英雄伝説3 解放のテクニック】
【フォーチュン・クエスト パソコンゲーム ポケットミニ図鑑】
 ゲームの攻略法は殆どなく、もっぱら『フォーチュン・クエスト』の基礎知識に重点が置かれている。


その他・備考
 この号をもって、この「コンプテョーク」は終了。
 次号予告では「誌面大刷新」と謳われているが、大刷新どころかほとんどの編集者、ライター、作家がいなくなってしまうという異常事態。そして、同時に刊行された「電撃王」には見慣れた企画に作家に記事が見られた…


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