1988年7月9日土曜日

1988年7月号

1988年7月号 表紙:生稲晃子



SOFT TOP20
『ソーサリアン』がトップ。
『信長の野望・全国版』が3位に入っているあたりに時代を感じさせる。



新作
 工画堂スタジオの『原宿アフターダーク』が巻頭に。現在のSLGの老舗的な位置づけからはちょっと意外。ADV好きのオレとしては、ぜひともプレーしてみたかったゲームである。
『ソリテアロイヤル』というゲームが登場。当時はソリテアといえどもお金を払って買うゲームだったのだ(笑)。
 ファミコンからMSXへ『ゾンビハンター』が移植。当時は、ファミコン→MSX(あるいはその逆)の移植はわりとあったのだ。余談だが、『メタルギア』もMSXからファミコンへ移植されている。
 さすがに、このころはまだPC-8801SRが幅を利かせている時代だった。


特集
【ご存知! RPG大特集】
 時代は変われどもRPGはキラータイトル。
『イース2』『ソーサリアン』とファルコム作品がトップを飾っている。『ソーサリアン』には「KEIKO組」という『ソーサリアン』ファンのコーナーがあるのだが、これはコンプのレギュラーコーナーとしては、おそらく最も息の長いコーナーであろう(しかも常にカラー)。
 ファルコム系ライトRPGと同時に、TRPGをベースとした『リングマスター』『AD&D』もラインナップされているのが興味深い。
『リングマスター』のリアル志向は、リアルすぎてついていけなかった。っていうか、ファンブルで自滅するのは止めてほしかった…
『ディガンの魔石』は、その緻密なグラフィックに度肝を抜かれたが……MSX版ではタオ・ホーの最強魔法を唱えると、ゲームがハングアップするというオキテ破りなバグが。
 この他に『ファンタジー3』『エグザイル』も。


How to Win
『アグニの石』っていうのは全然知らないゲーム。
『アルギースの翼』は『覇邪の封印』の続編で、実はオレがMSXで初めて買ったゲームでもある。
 攻略法については、その手のサイトをご覧になっていきたい。
 余談ながら、オレがコンプを買うようになったきっかけは、この『アルギースの翼』の攻略が読みたかったから。
 こんな人生を歩むことになったのは、このゲームがきっかけだったのかと思うと感慨深い(笑)。
   
RPGリプレイ
『ロードス島戦記2』:感動の最終話。
 ちなみに、このリプレイは『D&D』をベースにしており、版権などの絡みから現在、文庫化されたものとは違った内容となっている。
 さらにストーリーもオフィシャル(小説版)とは、かなり違っている。
 その中でも特に大きな違いは、カシューが盗賊ギルドの親分スィスニアと結婚してしまうということ。
 ついでにシーリスが盗賊ギルドの親分に収まるはずだったけど、シーリスのプレーヤがそれを拒否したため、その代わりにレドリックと結ばれることに。
 小説版しか知らないファンや、アニメから入ったファンにとっては結構衝撃的な展開かも。
 ちなみにオルソンの雄叫びは「ウリィィィィィーッ!」でした。これも時代を感じさせる。


SLG WORLD
『LORD OF WARS』
 架空の島を舞台で戦車戦をするというSLG。
 こんなシブイゲームを取り上げるあたりが、このコーナーの素晴らしいところ。


福袋
 カードゲームの脱衣ものばかりというショボショボなエロゲーたち。この時代は、こんなものしかなかったのである。
 その一方で、なぜか『ツインビー』の隠しワザを袋とじにしているのが微笑ましい。


コミック
『イース』第3話
『マーシー』第2話
 この『マーシー』はオレのお気に入りだったんだけど、コミックスが見つからない…


付録
【スーパー大戦略必殺本】
 おなじみのお茶の水と四谷に加えデイブ菅原が三者三様の攻略法を記すというもの。
 コンプのSLG専門ライター陣の企画力と執筆力は、当時のパソコン雑誌の中では群を抜いていた、と思う。
(攻略法としては、いかがなものかと思うけど)
 コンプがなかったら、絶対にSLGにハマることもなかっただろうな。


その他・備考
 コンプティークBBS(もちろん、パソコン通信)が開局。
『ソーサリアン』のシナリオ募集開始。
『ロボクラッシュ』連載開始。


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