1989年12月号 表紙:吉田真理子
SOFT TOP20
『提督の決断』が初登場で1位に。なんか、光栄は出せば必ず首位って感じである。ちなみに、これが光栄初の歴史物以外のゲーム。で、2位が歴史物の『信長の野望・戦国群雄伝』。
『テトリス』は根強く3位に。
新作
『夢幻の心臓3』が登場。『ゼルダの伝説』や『ザナドゥ』が流行った頃に、国産RPGの二大巨頭として『夢幻の心臓』と『ブラック・オニキス』が挙げられていた。その伝説のゲームの続編ということで、「3」そのものよりも「1」のゲーム画面の方に惹かれたものである。
システムソフトが一挙に4本のゲームを発表。『上海2』を発売したのがシステムソフトだったのが意外。コンシューマではサンソフトだったのだけど。
特集
【'89最後のRPG大特集】
これまで『ドラスレ6』と呼ばれていたゲームが、ようやく正式名称を発表。『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』である。これまでのファルコムはARPGが主体だったが、シリーズ6作目にして初のオーソドックス(ドラクエタイプ)なRPGになった。
そして、ロードスかSLGに触発されたのか『プールオブレイディアンス』もリプレイが開始。アメリカンテイストなグラフィックはともかく、システムは『AD&D』なので安心して遊べるはずだったが…あまりにもアメリカンなルール解釈でオレは挫折してしまった。
そして、『アークス2』であろうか。みんな、この美麗なグラフィックに騙されたよなぁ…。
他に『ソーサリアン』『ルーンワース』『エメラルド・ドラゴン』『T&T』。
How to Win
『提督の決断』と『天下統一』ともにおなじみのリプレイである。コンプのSLG攻略って、正直言ってあんまり役に立たない。攻略本ならデータを全掲載したり、マスクデータへの影響なども書くのだが、そういうことは一切ない。読み物として潔く割り切っているのだろうし、だからこそ長く人気を保っていたんだろう。
RPGリプレイ
『漂流伝説クリスタニア』:第2話
クリスタニアの導入部というだけあって話はけっこう地味。まずはクリスタニアへの手がかりを探している段階。
なおルールは『ロードス島戦記コンパニオン』を使っていた模様。
新作RPGは『ファンタズム・アドベンチャー』のキャンペーンシナリオ『霧雨の島』。
SLG WORLD
89年度のSLGゲームを振り返るというもの。とはいえ再三述べているが、光栄とシステムソフトの二大巨頭がそびえ立っている、というのはコンプ的見解でも同様なようだ。このころは、まだ目新しいSLGは出ていないのだ。
福袋
89年度のHゲーム大賞のノミネート作品を発表。
コミック
『トップをねらえ!NeXT GENERATION』:第1話
ついに『トップをねらえ!』のオリジナルストーリーが連載開始。当時はトップを見ていなかったのであまり興味がなかったが、現在、このコンテンツを作りながらじっくりと読み直している。
第1話では、旧世界のテクノロジーとなったバスターマシン(マイクロガンバスター)を発見したところで終わり。
でも、結局……
『ルーンワース 星の勇者』:第4話
付録
【ブライ原色秘宝館】
今にして思うと、飯島健男はゲームの制作者で表に出てきた人の第1人者的なところがある。でも、オレ的にはあんまり面白いゲームはなかったな。
その他・備考
つげ義春に続いて、ひさうちみちおの『アソコの幸福』もゲーム化。
『フォーチュンクエスト』のピンナップが。そっかぁ、このころだったのか…ちなみにイラストは『ルーンワース』の迎夏生。