パッケージ表より
予言は人類最後の
シナリオへとむかっている
ノストラダムスの真の予言
いま真実をここに実証する
パッケージ裏より
ノストラダムスの予言が的中していることに目をそむけることなかれ。事実こそが、予言の真実を証明している。あの湾岸戦争も、あのチェルノブイリ原発事故も、ドイツ統合も彼は予言していた。
今からおよそ500年前、1503年12月14日、フランスに生誕したノストラダムスは、1000にも及ぶ予言を「諸世紀」におさめた。描かれた未来像はすでに遂行され、残る予言も刻一刻と人類最後のシナリオへとむかっている。
ノストラダムスの真の予言。いま、その真実をここに証明する。
今となっては懐かしい、ノストラダムスの予言ものです。
とはいっても、実はどういうテイストなのか見るまではよく分かってませんでした。
『ノストラダムスの大予言』という偉大な(?)先達もあるので、いわゆるパニック映画なのかな? なんて思っていたんですが……。
「ノストラダムスは知っていた!」というイントロから始まって、「諸世紀」の一説が引用されます。
それから各テーマごとにニュース映像をまとめ、もっともらしいナレーションを付ける、というドキュメンタリーの体を取っています。
最近だと、池上彰さんが出てるようなニュースまとめテレビ番組的なカンジというか。
扱われているテーマは、
・湾岸戦争
・イラン・イラク戦争
・ソ連軍のアフガニスタン侵攻
・ベルリンの壁崩壊
・東欧の民主化、チャウシェスクの最期
・フィリピン政変、マルコスの末路
・天安門事件
・韓国の民主化運動
・チェルノブイリ原発事故
・地球の飢餓
といったところ。
こう書くと、見ているもののインテリジェンスをちょっと刺激しそうな、プチインテリ系環境ビデオな感じなんですが。
ところが映し出される映像には、ちょいちょい死体のものが入ってきます。
初期のジャンクレベルで、あからさまにグロい! っていうのはないんですが。
テーマからして、そういうのは期待していなかったし。そういう雰囲気もなかったので、唐突にインサートされる死のショック映像には、こちらが身構える余裕も与えてくれないので、わりと引きます。
ちなみにタイトルに実証篇とありますが。
「ノストラダムスの予言がいかに当たっていたか!」っていうのを、数々のニュース映像を見せることで、「ほら、こんなに当たっているでしょう?」みたいに実証してみせる、ということらしいです。
とはいえ映像を見ただけじゃ、予言の通りだったのかどうかは良くわからんのですが…。
ところで扱われているニュース映像は、わりと政変とか紛争とか同系統なカテゴリーなのに。
最後だけ「地球の飢餓」っていう漠然とした、これまでとは違う系統のカテゴリです。
しかも取って付けたように「この饑餓問題を克服できなければ、ノストラダムスの予言が成就されるだろう~」的な締めでエンド。
予言って成就されるものなのか? というツッコミはさておいて。
もっともらしいナレーションに文明批判、だけどグロ映像というこの作り方は、まさにヤコペッティの系譜を継ぐモンド映画そのものでした。
足りないのは、エロだけ。
っていうかエロが皆無(全く出ません!)なので、ハッキリ言ってみていてつまらんです。
ちなみに、これには天災のショック映像を集めた続編もあるようです。
『ノストラダムス 1999世紀末大予言! 1 実証篇』
発売元:株式会社ホールマン・オフィス
販売元:東芝EMI株式会社
AMAZONには売ってないみたい?
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