思い出とともに
私の近所には、昔からの馴染みのオモチャ屋さんのHがある。
私が物心ついた頃からその店はあるので、かれこれ20年近く営業していることになる。
昔はウグイス廊下ばりの板張り床であったが、今は床だけはフローリングされている。
だが、その店のたたずまいは今も変わりない。
今回は、その店を訪ねることにした。
レジェンド
ゲームコーナーは二階にあるのだが、ゲームコーナーに踏み込んでいきなり目に飛び込んできたのが『カセットビジョン』のワゴンセールであった。
『カセットビジョン』とはファミコンと同時期に登場したゲーム機である。
カートリッジ方式を採用しており、ゲームも『ドラゴンスレイヤー』を揃えるなど、現在のファミコンの地位を脅かすだけのポテンシャルは十分に持っていたはずである。
だが、ファミコンに比べて遙かに高価であり、さらに使いづらいコントローラーが不評でメジャーな存在になれず、市場から消え去った。
その『カセットビジョン』が、一本どれでも1000円という高いのか安いのかわからない値段でワゴンセールされていた。
ちなみにハードの方も販売されている。
歴戦の強者たち
『カセットビジョン』に驚いた私をさらに衝撃を襲う。
次に発見したのは、『ファミコン専用カセットテープレコーダー』。
これは、まだ『ディスクシステム』や『ターボファイル』が登場する以前に、ファミコンの外部記憶装置として登場したもので、今で言うところのDATである。記録媒体として使用するのは市販のカセットテープである。
主にファミリーベーシックで作成されたプログラムを保存するものだったのだが、他にも『ロードランナー』のマップコンストラクションで作成したステージを保存することなどができた(『ロードランナー』の自作マップをムック形式にして売っていた)。
他にも『ジョイボール』も売っていた。
少し前なら『ディスクシステム』も売っていたのだが、今回は見あたらなかった。売れてしまったのだろうか?
これらファミコンの外部機器は、驚くべき事に全て定価で販売されている。
そのいずれもが新品なので当然といえば当然なのだが、商売する気があるのだろうかと勘ぐってしまうが、それさえもまた趣深い。
なお、その後、セガの『メガドライブ』のソフトも発見したことも付記しておく。
掘り出し物
『カセットビジョン』一式
『ファミコン用カセットテープレコーダー』
『ジョイボール』
購入品
なし
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