2013年6月3日月曜日

TVヒーロー主題歌全集 13

東映が制作していたテレビアニメのオープニングとエンディングのテーマ曲を集めたものです。
「13」とあるように、これは結構シリーズ化されていたようで、Amazonで調べた限りでは「18」まで出ていたようです。
んで、本作に収録されているのは

メイプルタウン物語
ドラゴンボール
銀牙 流れ星銀
剛Q超児 イッキマン
聖闘士星矢
新メイプルタウン物語 パームタウン編
北斗の拳2
ビックリマン
仮面の忍者 赤影
レディレディ!!
闘将!! 拉麺男
魁!! 男塾
ハロー! レディリン
ひみつのアッコちゃん
新ビックリマン
悪魔くん
ドラゴンボールZ

だいたい、1980年代後半にテレビ放映されていたものを集めています。

2013年6月2日日曜日

劇場版 闘将!!拉麺男

「ゲッ、この人、死んだはずじゃ!」
パッケージより
―今日は風か、明日は雲か、道を求めて旅ゆけば、悪の根が枯れ情けの花が咲く―
中国、水の都蘇州、平和な街から、太陽と笑顔をうばいとった黒色魔王。拉麺男の兄弟子であり、ライバルの叉焼男と恐るべき四天王をあやつり、人々を黒いミイラにかえる悪魔のしわざに、ラーメンマン、怒りの超人102芸が炸裂する!!

『闘将!!拉麺男』は『キン肉マン』に登場するラーメンマンを主人公としたマンガで、フレッシュじゃん分で連載していました。
とはいっても、基本的に『キン肉マン』とのつながりはりません(逆に『キン肉マン』では『闘将!!拉麺男』の設定の一部が使われましたが)。
ギャグが主体の『キン肉マン』に対し、『闘将!!拉麺男』はシビアな展開で、グロな描写もあったりして子どもながらにハードなイメージを持ってました。
また、超人パワーで闘うのではなく、カンフーで闘うってのも私の心をがっしり掴んでいて、当時のフレッシュジャンプの連載を読んでいました。
あと、お祭りの夜店でのクジでファミコンゲームの『闘将!!拉麺男』を引き当てたのも良い思い出です。

ところがテレビアニメ版に関しては、全く見たことがありませんでした。
時期的には原作も読んでいた頃なんですが……。
この劇場版もはじめてその存在を知りました。
というわけで原作は読んでいたけど、アニメ版には全く予備知識がない人が、この映画を見た感想です。

2013年3月5日火曜日

リサイクルショップで中古ビデオ

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムに影響されて、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。



今回はリサイクルショップについてです。



【ハードオフ】
ここではブックオフ系の中古リサイクルショップの中でも、リユース・リサイクルを標榜していて、かつオーディオやソフト類を扱っている店舗をまとめてハードオフとします。



ハードオフの場合、ビデオはたいていジャンクコーナーに置かれています。
DVDコーナーと併置していても、たいてい返品不可のジャンク扱いになっていることが多いようです。



ところがジャンク扱いであっても、ビデオの種類・数としてはブックオフを凌いでいる店舗が結構あります。
しかも、値段も10円からあったりするので(高くても80円~105円程度)、ここ最近ではハードオフでビデオを買うことが多いです。

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『カッタくん物語』をハードオフで見つけたときはホントに嬉しかった!



余談ながらレコードが売られていて、ワールドプロレスリングとかPC-9801のゲームサントラなどが置かれていて、それはそれで楽しかったりします。



【リサイクルショップチェーン店】
セカンドストリートやリサイクルショップあいうえおなどのチェーン店の場合、印象として古着や白物家電の割合が高めなカンジがします。
(ブックオフ系列ではオフハウスみたいなもの)
そのためか、あんまりビデオを見掛けることはないのですが、だからといって無いわけでもありません。



ハードオフを含め、リサイクルショップでは作品の価値や評価には無関心のようで、『オバケのQ太郎』のような再ソフト化が厳しいモノでもジャンク扱いで売られていることがあるので目が離せません。

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【その他のリサイクルショップ】
チェーン店以外のリサイクルショップの場合は、まさに入ってみないと分かりません。
(「中古ビデオ屋の場合」で取り上げた千歳の某店も、体裁はリサイクルショップのような感じになっていたし)



古着専門なら、間違いなく無関係と判断できるのですが。
ビデオデッキやLDプレーヤー、ゲーム機、AV機器なんかも揃っているのに、ビデオソフトだけ売ってないなんて店もあります。



ただ、ハードオフのように品揃えがあって、整理されているということはあまりないようです。
CDや本、ゲームなどと一緒にまとめて置かれているカンジです。
本数もさほどないのですが、でも売られていることもあるので街中で見掛けてしまうと、時間が許す限りチェックしてしまいます。

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数は少なくてもビデオが売ってないわけではない。



次回は『80年代悪趣味ビデオ学入門!』に載っていなかった、スーパーやホームセンターについてです。



2013年3月3日日曜日

古本屋で中古ビデオ

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムに影響されて、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。



レンタルビデオ店を中心として、ビデオテープを扱っていたお店について書いていましたが。
今回からは、古本屋やリサイクルショップなど非ビデオ専門店系での扱いについて書いていきます。



【ブックオフ】
DVDコーナーに隣接するように、ビデオコーナーが設けられている場合もあります。
あるいはレジ横に雑な感じでワゴンに積まれている場合もあります。
「場合もある」とは、どういうことかというと…北海道内を調べた限り、ビデオは必ずしも置いてあるとは限らないようです。



以前は、
・新しめの店舗だと扱わず(買い取っていない・在庫がない)、古めの店舗に当時の在庫が置きっ放しになってる?
・店舗規模がある程度の大きさじゃないと置かない?
・ハードオフと隣接する場合、ハードオフのジャンクコーナーで一括で扱う?
なんて思っていたのですが、そういうわけでもないようです。



ただ、なんとなくですが(調査したわけでなく、経験知的なものですが)エリア毎に、ある程度まとめられているような気はします。
たとえば、札幌の南2条店だとビデオだけで棚を2~3台占めるコーナーがあったり、美しが丘店でもそこそこ扱われているんですが(いずれも在庫が定期的に変わる)。
小樽店や岩見沢店だと市内にその1店舗しかないのに、まったく扱われていなかったりします(あくまでも調査段階では)。
でも恵庭店だと、それなりに置かれてたりするんだから、よくわからないな~。



こういう状況なので、とりあえずブックオフを発見したら、まずは店内を物色! というカンジでいます。



んで、モノの価値に無頓着な値付けで有名なブックオフですが、ビデオに関しても一貫しています。
基本的には105円、在庫と入荷次第でも525円程度が上限です。
ジャンル的にはディズニーアニメ系や知育ビデオ系が多く、ミュージックビデオ、海外ドラマなんかが場を占めていることが多いです。
アダルト系や極端なエログロものなんかは、あんまり見掛けたことはないです。
それと一般流通していないビデオ(雑誌の付録や非売品の特典など)も売られているのが、ブックオフの大きな特徴のような気がします。

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小学2年生の付録


【ブックネットワン】
犬のマークでおなじみのブックネットワン系列の店でも中古ビデオが置かれている場合があります。
基本的には、ブックオフとそんなに変わらないような気はします。
でも、一般流通していないビデオは見掛けたことはないかも…?
ただ、なんとなくですが以前はブックネットワンの方が当たりが多いというか、いい目にあってるような気がします(あくまでも印象的なモノですが)。
それと最近は、ブックネットワンでビデオを見掛けなくなってきたような気もします。

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こういうビミョーなビデオが多いような気がする



【古本屋】
いわゆる大型チェーン店ではなく、規模の小さいチェーン店・個人経営の古本屋の場合、まさに千差万別といったカンジです。
「漫画林」さんで『ウルトラ6兄弟-VS-怪獣軍団』を発見したときはテンションが上がりました。

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ここ最近で一番テンションが上がったかも



かと思えば、札幌市内の某店での『金装武術電影大全』ように、とんだ食わせ物に出くわす場合も。

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��詳しくはこちら



食わせ物も含めてビデオ探しの醍醐味、各地をうろうろしながら古本屋を探し回っています。



次はハードオフも含めたリサイクルショップについてです。



2013年3月2日土曜日

エロビデオ屋で中古ビデオ

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムに影響されて、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。



今回はエロビデオ屋での中古ビデオについて。



道内のエロビデオ販売店については「北海道AVセルショップぷらり旅 アダルト新品中古販売系」という素晴らしいブログがありますので、こちらをどうぞ。
北海道AVセルショップぷらり旅 アダルト新品中古販売系



AVセルショップとありますが、ビデオを探すのにも非常に役立ちます。



【エロビデオ屋】
エロビデオ屋は、どういうわけか入口付近に一般作を置いている店が多いです。(『80年代悪趣味ビデオ学入門!』によると風営法対策らしいです)
かつてのレンタルビデオ店がジョブチェンジしたケースもあるようで、その場合は、当時扱っていた一般作を置いているんじゃないかと思います。

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帰ってきたナガシマ!!
上田馬之助と佐川一政が共演!



ただし一般作ビデオの棚は、たいてい入口側(外からも見えるように)に置かれているので、パッケージが日に焼けてモノによっては何が書いているのか分からないような状況なのが玉に瑕。



また、セル専用のDVDしか扱っていない、わりと新しめの店舗だとそもそもビデオを扱っていないので要注意です。



昔はエロビデオ屋丸出しの店構えで、中に入るのを躊躇いがちだったんですが。
慣れてしまえばどうということはないです。



【未来書房】
道内には、未来書房グループの店舗がいくつかあります。
ここは店ごと・時期ごとに販売するものが変わっているので、一概に今の状況とは当てはまらないのですが。
セルDVDとは別に、古本や中古ビデオを置いてあることもあります。



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デスファイル特別版 霊媒と死者たち
絶滅危惧ビデオ大全でも取り上げられてます




ただ、ここ最近は未来書房で中古ビデオを見かけなくなったので、もしかすると扱わなくなったのかな…?



【ビデオ安売王系列】
旧ビデオ安売王系列の店は、レンタルビデオ店からジョブチェンジした店やセルAV専門店とはまたちょっと違った感じです。



ビデオ安売王で売られていたビデオや、現状に至る事情・経緯については『絶滅危惧ビデオ大全』に詳しいです。
また、Wikipediaの日本ビデオ販売の記事にも書かれています。
Wikipedia - 日本ビデオ販売



品揃えとして一番の特徴は入口付近の一般作に混じって、安売王ブランドのビデオが置かれている点でしょうか。
おそらく当時仕入れたものが、そのまま売れ残っているんだと思います。
「今でも残っているのか!」というのが正直な感想です。
お値段は、たいてい100円~300円程度とディスカウントされています。
かつては980円でビデオ流通に風穴を開けて、セルDVD販売網の礎になった作品達が今は100円なのか…なんて感慨にふけってしまいます。

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ビデオ安売王といえば一軒家プロレス!



これまではレンタルビデオ店やセルビデオ店について書いてきましたが、次回はビデオも扱う古本屋やリサイクルショップについて書きます。



2013年2月26日火曜日

中古ビデオ屋の場合

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムに影響されて、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。



これまではレンタルビデオ屋について書いていましたが、今回は中古ビデオ屋について。



【ビデオマーケット】
東京近郊の方々にとっては信じられないかもしれませんが、北海道で中古ビデオ屋を探すのは困難というより、ほぼ不可能と言ってもいいでしょう。
そんな中古ビデオ極北の地において、唯一無二と言っても良いのが苫小牧のビデオマーケットです。



とまこむブログ - ビデオマーケット



JR苫小牧駅の近くにあるegaoというオシャレショッピング施設で、ひときわ異彩を放つビデオマーケット。
10000本を超えるビデオがあるらしく、その物量は圧巻の一言。



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SF超人ヘラクレスもここで買った



こんな店構え、東京圏でしかお目にかかったことがないので、カミさんを置いてきぼりにして、ずっとこのお店を物色していたぐらいです。
egaoという商業施設のためか、エログロ下品な作品はほとんどありませんでしたが。
ここで多数のビデオを購入したところ、1本おまけしてもらえたのも嬉しい限り。



ところが、このegaoという商業施設が経営が苦しいらしく、公式サイトも存在しない状況。
ビデオマーケットについてググってみても、現在の情報は見当たらないです。
(「苫小牧 ビデオマーケット」でググっても、苫小牧民法社の記事と、A-COLORのブログとツイートしか引っかからない…)
北海道を代表するビデオショップとして、ぜひ頑張ってもらいたいのだけど。



【千歳の某所】
千歳の駅前を走る大通(もりもとの近所)に、かつてのレンタルビデオショップが今は、よくわからないリサイクルショップ的なお店になっています。
今はレンタル業は行っていないように見えるのですが、自分の店で扱っていたビデオを売っています。



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第1次UWFのビデオ
マッハ隼人の引退式も収録


扱っているのはすごく小さなスペースなのですが、その後ろには広大なビデオの山々。
聞いてみると売っているのはあくまでも、その小さなスペースのものだけらしいです。
いずれは背後に控える広大なビデオ群も売ってくれると良いのだけれど…。



中古ビデオを扱っているといえば、エロビデオ屋も欠かせません。
というわけで次回は、ビデオ安売王系列とエロビデオ屋です。



2013年2月25日月曜日

閉店したビデオ店のセール

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムに影響されて、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。
コラムの順番と違いますが、今日はビデオレンタル店の閉店についてです。



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銭函のビデオ店跡



ジャンボシアターのワゴンセールが人生初遭遇だったことは、前回で書きました。
でも、その後はなかなかお目にかかることがありませんでした。



【白石区の某所】
白石区は元々古い町のせいもあるのか、VHSが現役のレンタルビデオ店が何軒かあります。
んで、その中でも一軒(当時の話ですが)だけ、レジ前のワゴンに中古ビデオを売っている店がありました。



その店を、ちょくちょくチェックしていたんですが…
ある日、レジ前のワゴンだけでなく、レジ側の棚がすべて中古ビデオ販売の棚に変わりました。
「チェックしていて良かった!」
『食人大統領アミン』をようやくゲット。世紀を跨いでの邂逅に感動しました。



このとき愚かにも私は「いよいよVHSを置くのを止めて、DVDにシフトするんだろうな~」なんて、のんきに考えていました。
その日は出かける予定もあったし、そんなに手持ちもなかったので、とりあえずデオダードの『カニバル』など欲しかったビデオを5本だけ買いました。



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まさか、これが最後になるなんて…



そして後日、改めて金を持って勇んで訪れてみると…そのビデオ屋は潰れていました。
もちろんビデオは跡形もなくなっていました…。



【旭川の某所】
旭川まで足を伸ばして、ビデオ屋を探し回っていたときのこと。
住所としては合っているし、一応、ビデオ屋の看板は出ているんだけど…店の外から眺めてもビデオが見当たらないし、そもそもこの店って工事中なんじゃない? って建物がありました。
とりあえず中に入ってみると、店の奥に申し訳程度にビデオの棚が。
でも、店内は什器などが片付けられ、店の奥は壁もはがされていました。



お店の人に聞いてみると、今まさに店を畳んでいる最中でした(後日、飲食店として再開する予定とのこと)。
わずかに残っていたビデオで『デスファイル4』『デスファイル5』『デスファイルBlack』『新 デスファイル』だけ買いました。
ってか、なんでこんなのしか残ってなかったんだろう。



レンタルビデオ店の閉店に遭遇できたのは、この2軒だけです。



【江別の某所】
かつて江別に住んでいたとき、家の近所にレンタルビデオ店がありました。
そこもVHSが現役だったのですが、ドイツの性科学モノやモンド映画がわりと置かれていたので、チャンスをうかがっていたのですが。



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レジ横で売られていた『リングリングリング』



気が付いたら、あっという間に店を畳んでいました。
すぐ側に住んでいたのに「いつの間に?」っていうぐらい、あっという間に店を畳んでいたんで呆気にとられた覚えがあります。
ホントに悔しくて、この日は眠れませんでした。



ビデオの扱いそのものが減っているうえ、ビデオを置いている店も減っていく状況なので、今後は閉店ワゴンセールに遭遇する機会も減っていくんでしょうね。



2013年2月24日日曜日

レンタルビデオ店のワゴンセール2

昨日の記事に引き続き、『80年代悪趣味ビデオ学入門!』のコラムの内容に沿って、北海道でビデオを購入するための状況について書いていきます。



【ジャンボシアターのワゴンセール】
私の個人的な経験から、古くからなじみのある大手レンタルビデオチェーン店といえばジャンボシアターです。



今や札幌では、北33条店にその名前を残すだけのようです。
エロビデオ販売がメインですが、一般作品のレンタルも続いているようでVHSのレンタルも行っています。
んで、窓側の壁に中古ビデオの棚が設けられていて、その数はなかなかのものでした。
極道プロレス』はここで買った記憶があります。



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橋本やヤングライオンが登場!



でも、中古ビデオを新たに仕入れるということはなく、徐々に棚が小さくなっていき、昨年に訪れたときは中古ビデオはなくなっていました…。
レンタルはまだしているはずなので、何らかの形で、また中古ビデオ販売をするかもしれません?



また、余談ですが。
ガキのころ、家から徒歩1分圏内にジャンボシアターがあって、そこでビデオを借りまくってました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のレンタル開始日に、わざわざ店に並んでいたのに、いざ店内に入ると棚一面のBTTF2が全てレンタル中になっていて「オトナって汚え!」と思い知らされたのも、今となっては良い思い出。



その近所のジャンボシアターも20年ほど前に閉店しました。
レンタルビデオ店がバタバタ潰れる時期よりもちょっと前で、DVDもまだ本格的に普及していなかった頃だと思います。
んで、閉店に合わせてその店舗での貸し出しはすべて中止となり、その代わり店内のビデオはすべて500円で売られることとなりました。
たぶん、これが私が経験した初めてのビデオのワゴンセールだったと思います。



ところが事もあろうに、当時のガキだった私は全然、ビデオに興味も示さず買おうともしなかったんです。
宮崎事件の余波で『ギニーピッグ』シリーズは全部アダルトコーナーに移動してたけど、たしか置いてあったはず。
『食人大統領アミン』や『女体拷問人グレタ』などのアレげなのも、普通にホラーコーナーに置いてありました(とりあえず、おかしな作品はホラーコーナーへってカンジでした)。
それなのに全く買わなかったなんて! もったいない!



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大人になってからようやく入手!



っていうか当時は、これらの作品は「別の店に行けばいつでもレンタルできるだろう」って高を括っていたんです。
ここ以外にも近所に何軒かレンタルビデオ店があったので……でも今となっては、近所にあるのはツタヤのみ!
さらに、これらの作品は再ソフト化がかなわない上に、そのビデオすら姿を消しつつあろうとは。
当時は想像だにしていなかったとはいえ、自分に説教をしてやりたい!



【ビデオトップが…!】
江別の国道12号線にあったビデオトップが潰れていました。
昨年までは営業していたことを確認していたんですが…残念。
とはいえ、古いビデオを置いてあるものの「ネット専業なので」という理由で、店に訪れた人には売ってくれないシステムでした。



【個人経営のレンタルビデオ店】
個人経営(あるいは規模の小さいチェーン)のレンタルビデオ店だと、たいていVHSが現役で置かれています。
それでも一部は販売してないかなと思って、店内をウロウロしていると「何かお探しですか?」と必ず聞かれます。
「売り物はないんですか?」と聞いても、「いや、そういうことはしてないんで」とつれない返事。
レンタルを商売にしてるんだから当たり前だよな、と思って、食い下がることもしないで店を後にします。



では、商売を辞めてしまったレンタルビデオ店の場合は…?
というわけで、次回に続きます。



2013年2月23日土曜日

レンタルビデオ店のワゴンセール

『80年代悪趣味ビデオ学入門!』で、VHSを探し出し購入するための方法が書かれています。
読んで納得、「あるある」とうなずいたり、なるほどな~と思いました。



んで、このコラムの内容に沿って、北海道での状況を我々の経験からちょっとご紹介してみます。



【レンタルビデオ店のワゴンセール】
コラムでは大手レンタルビデオチェーン「T」「G」での入手は絶望的な状況とあります。



我々の感覚でも、数年前までならギリギリ購入できなくはなかったってカンジですが、今はほぼ絶望的だと思います。
特に札幌近辺だと文教堂やビデオ100、サンホームビデオなどのチェーン店でもビデオはほとんどないような状況です。

それだけに、これらの店で『一杯のかけそば』や『スウィートホーム』を入手できたときはテンション上がったな~。



では、札幌近郊以外だとどうかというと。
空知・上川・留萌管内で、GETというレンタルビデオチェーン店があるんですが。
(どういうチェーン店なのかはネットでは調べられませんでした)



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上富良野町のGET


いずれの店でもVHSが現役でレンタルされており、中古で購入することはできませんでした。
ただ、いずれは大手チェーン店同様にVHSが撤去されるんじゃないかと思っているんで、その頃が狙い目なんじゃないかなと思っているんですが…。



余談ですが、かつて北海道にはYESという家電量販店があり、そこでもレンタルビデオを扱っていました。

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深川にあるYESの看板



本州家電量販店の攻勢によって経営破綻し、ゲオによってゲオイエスとして再建が図られました。
その当時、大通にあったYESの旗艦店(今はドンキホーテになってます)では、ゲオイエスになってからビデオのワゴンセールがありました。
おそらく、これはYESの在庫が、そのまんまワゴンセールになったんだろうな~。

ところが最近になって、YESと全く関係のない店で発見した中古ビデオのパッケージに、このYESのタグがついたままのものがありました。


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右下に「YES」のタグが!


このビデオも、あのYESのワゴンセールから流れてきたんでしょうか?
どういう経緯で、この店に漂着してきたんだろうか……。



なんか、記事を書いていたら取り留めもなくなって、話が長くなってしまいました。
ジャンボシアターとか古本屋とか、まだ書きたいことがあるんで続きはまた後ほど。



2013年2月21日木曜日

80年代悪趣味ビデオ学入門!

ビデオ収集をしていて、名著『絶滅危惧ビデオ大全』を読んでいる方なら間違いなくオススメの一冊!
また、80年代の日本で実際にあったビデオバブルという狂乱の時代の一端を垣間見るのも楽しいです。



両書に共通しているのは「ゴミみたいなビデオ、ギャハー!」的なノリではなく。いろいろな思いや意図があって作られた映像作品へ、いろんな角度にゆがんだり屈折しつつも愛情を注いでいること。
このへんはビデオを集めておられる方々なら、きっとわかってもらえるはず!



『絶滅危惧ビデオ大全』はアレやコレで、今後もソフト化されるのが難しいだろうビデオをジャンルに偏らずに扱っていました。



一方、『80年代悪趣味ビデオ学入門!』では劇映画を扱っています。
再ソフト化されず、この世から消えてしまうには惜しい逸品から、ゲテモノ趣味的に記憶にとどめておきたい珍品まで取り上げられています。
(余談ですが、自分がコレクションしているビデオは一本も入っていませんでした。奥が深い!)



単なる映画レビューにとどまらず、80年代前後のビデオバブル時代の雰囲気や、現代に至る制作者や関係者の変遷も語られています。
相変わらずな人が相変わらずなことをやっていたり、無名な同人映画から大作を任される人材が輩出されていたり。



個人的には『エクスターミネーター』の監督グリッケンハウス(本書では『過去を呼ぶ予言者』が収録)が、映画をさっさと見切ってセレブになっちゃってるあたりが悔しくてたまらんかったです。





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(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2013-02-04


2013年2月18日月曜日

女騒霊 復讐のバイブレーター

Photo



パッケージより
内臓ひきずり出し! カーアクション! あらゆるファンタ要素満載のクンフー大作!!



超パワーを秘めた赤いペンダントを手に入れるべく、老拳士セタを狙うバイオレンス軍団の数々。セタの霊は美しき女拳士マヤの魔のペンダントを死守するよう強要。謎の魔道士はペンダントを奪う最後の手段として、人間の心臓を貢ぎ、伝説の魔神セジャーティを復活させた!
大地を揺るがしマヤ達に襲い来る魔神と11体のゾンビ軍団!!
インドネシア映画界NO.1のアクションスター、バリー・プリマをはじめ「デビルズ・ソード」のスタッフが総力を結集して完成させたオカルト・クンフーアクション超特作。早くもビデオ化実現!



「女騒霊」は「おんなポルターガイスト」と読みます。



この映画はインドネシア産の映画です。
インドネシアの映画といえば、昨年公開された『ザ・レイド』!
原題に『REVENGE OF NINJA』とあるので、シラットvs忍術の超アツいアクションが展開されるのでは! なんて期待しちゃいそうですが…。



ビデオのパッケージに「ぶっとび妖怪シリーズ」とあります。
これはマウントライトコーポレーションがリリースしていたビデオのシリーズなのだそうです。
別冊映画秘宝 衝撃の世界映画事件史』の「光山昌男伝説」の記事中にある、『首だけ女の恐怖』のパッケージにも「ぶっとび妖怪シリーズ」とあります。



マウントライトコーポレーションについては、当時のビデオの記憶もあんまりなくて、よくわからないんですが…。
「光山昌男伝説」中に、東南アジアの未公開ホラーを販売していたとあります。
そして、この映画もインドネシア産映画ですね。
んで、マウントライトコーポレーションの映画は、どれもヒドいものばかりということで悪名をはせていたようです。



はたして、この映画は……以降、ネタバレしながら感想です。



もう、とにかくわけ分からんの一言!
無駄なシーンが多すぎるとか、そういうまともなツッコミさえ不要なほどアホすぎ!
とりあえず香港映画をお手本に、映画好きな連中がワイワイやってみたけど、思ってたより映画作りって大変なんだね、だけどオレたち楽しかったッス、ってカンジの映画。


まず、冒頭。
老拳士セタと荒くれ集団が戦う。
なんで戦うのかが分からないってのもあるんだけど、そもそも、これは「セタ」VS「荒くれ集団その1」VS「荒くれ集団その2」という、3WAYマッチだったんですな。
あらすじに「バイオレンス軍団の数々」と書かれていたので、ようやく納得。
「数々」は構成員が複数人いるって意味ではなく、軍団が複数あるという意味だったんです。
まあ、数々といいつつも出てくるのは2グループですが。


っていうか、バイオレンス軍団が2グループある意味が、全編通して観たけど未だにわからんです。
バイオレンス軍団を1つにして、「赤いペンダントを狙うバイオレンス軍団VSセタ」っていうプロットの方が、よっぽど分かりやすと思うんだけど。
まあ、この映画にそういうツッコミは無用か。


んで、不死身になるはずの赤いペンダントを持ってるセタが、なんか特殊な弾丸で重傷を負う、ように見える。
見えるってのも不確定な表現だけど、そうとしか言いようがない。
だって、銃弾を喰らってもビクともしないのに、なぜか突然、その弾丸だけはダメージを与えてるんだもん。
だけど、その理由は誰も明かさないし、そもそもこれ以降その弾丸が使われることもないんだから。


んで、セタが無理矢理、女拳士マヤに「ネックレスを守れ」と強要(確かに、あらすじにも強要とある)。
それを渋るマヤに対して、謎の力(?)を使って家の中をメチャクチャにするセタ。
「わかった、わかった」ってカンジで渋々ネックレスを守ることを了承するマヤ。
なんだ、この展開は…。
あ、今気付いたけど、この家の中をメチャメチャにする力が、タイトルにある「ポルターガイスト」なのかな?


半分寝ながらだったんでハッキリ覚えてないけど。


その一方で、お互いにネックレスを入手したと勘違いしているバイオレンス軍団同士でケンカ。
なんで、そういう勘違いをするのかよく分からないけど。
だけど、このケンカは端っから勝負にならず。
だって片方はナイフしか持ってなくて、もう片方は銃を装備してるんだから。
どういうわけか強がってみせるナイフチームは、周りから撃たれまくって全員死亡。勝負にならんでしょ、最初から。


ネックレスの力によって、ちょっとトンチキ風味になってしまうマヤ。
それを心配した彼氏は、呪い師に診てもらおうとする。
なんと、その呪い師ってのが、ネックレスを狙っているバイオレンス軍団を指揮してる魔道士だった! なんじゃそりゃ。


んで、この魔道士とトンチキになったマヤなんだけど、誰がどう見てもマヤの方が邪悪に見える。
とはいえ、なんで邪悪っぽいのかは誰も説明してくれません。


マヤが診断されている間にバイオレンス軍団は、マヤの家に忍び込む。
すると、どういうわけか謎の忍者が現れて、忍び込んできたバイオレンス軍団を皆殺し。
さらに逃げるバイオレンス軍団を追いかけて、バイオレンス軍団のアジトまで突入。
んで、呪い師とバイオレンス軍団のボスを除いて、全員死亡。
トンデモない展開だ!


窮した魔道士は、伝説の魔人を蘇らせることに。
ここで期待の内臓引きずり出しシーンがあるんだけど、服の中からこてっちゃんみたいのがポロッと出てきだけでした。


んで、いよいよラストバトル。
魔道士&伝説の魔神(withゾンビ)グループ、セタとマヤグループ、忍者&マヤの恋人グループの、3グループでの3WAYバトルになる。


でも、敵の敵は味方論法でセタと忍者が共闘。
おかげで伝説の魔神は5分ぐらいでKO。弱すぎだって! もったいぶって出てきたのに!
魔道士はラスボス的存在のはずなのに、魔人がやられたからビビってクルマで逃亡を図る。
だけど、追いかけてきた彼氏がフロントガラス越しにドロップキックを放って死亡。ついでにクルマも爆発炎上! っていうか彼氏激強じゃん!


そして、ここからが本当のラストバトル。セタと忍者のバトルになるんだけど。
途中、忍者が赤いネックレスを飲み込んでしまう。
さて、どうなるかと思ったら、忍者がセタを巻き込んで爆死! 死体はどう見ても人形!!!
赤いネックレスを飲み込んだら爆発する、っていう説明はいっさいなく唐突な幕切れ。
そもそも忍者は爆発することを知っていて(セタを道連れにするために)飲んだのか、勢いでやったら思わぬ展開になってしまったのか。


自分の中では、マウントライトコーポレーションを意識して見た初めての映画だったけど。
かなり、スゴいということだけは分かりました。
今後も、マウントライトコーポレーションのビデオを探していきたいと思います。


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『女騒霊(おんなポルターガイスト) 復讐のバイブレーター』(VHS)
監督:ラトノ・ティマール
出演:バリー・ブリマ、ダナ・クリスティナ・アドベント・バングン、他


Amazonでは売ってない?


2013年2月12日火曜日

闘魂 新日本プロレスの夜明け



Photo_2



1972年3月6日、大田区体育館で行われた新日本プロレスの旗揚げ戦を収めたもの。
メインはパッケージにもあるアントニオ猪木vsカールゴッチの師弟対決となっています。



『プロレススーパースター列伝』の「プロレスの神様! カール・ゴッチ編」の第5話にあるエピソードの試合です。







Anton



『プロレススーパースター列伝』文庫版11巻より





このビデオの内容をより理解するために、新日本プロレス旗揚げ前後の出来事を時系列に並べてみると―
(ソースはWikipediaより)

1966年
 豊登の誘いでアントニオ猪木が日本プロレス脱退し、東京プロレスに入団
1966年10月
 豊登と猪木、東京プロレスの旗揚げ戦を行う
1967年1月
 猪木派東京プロレスと国際プロレスの合同旗揚げ戦
 東京プロレスが事実上の崩壊
1967年4月
 猪木が日本プロレス復帰
 豊登は国際プロレスへ
1970年2月
 豊登がプロレス引退
1971年11月
 猪木が倍賞美津子と結婚
1971年12月
 猪木、日本プロレスを追放される
1972年1月
 猪木、新日本プロレスを設立
1972年3月6日(このビデオに収録)
 新日本プロレス旗揚げ戦
 会場に挨拶に来た豊登が新日本プロレスで復帰
1972年7月29日
 ジャイアント馬場が日本プロレスを脱退し、全日本プロレス設立
1973年4月
 日本プロレス崩壊
 テレビ朝日による新日本プロレスの中継番組「ワールドプロレスリング」開始
1976年6月26日
 アントニオ猪木vsモハメド・アリ
1984年?
 『新日本プロレスの夜明け 闘魂』が制作?

新日本プロレスが旗揚げしたときは、まだ日本プロレスが健在(1973年4月に崩壊)で、全日本プロレスが設立されていない(1972年7月に設立)時期でした。
ワールドプロレスリングは始まっておらず、テレビ中継もありませんでした。
プロレス者なら当たり前のことかもしれないけれど。
こういった出来事があったということを前提に、このビデオを見るとより理解が深まると思います。



1.会場風景
オープニングはイノキボンバイエ。
猪木が3ヶ月ぶりにマットに復帰とナレーションが入ります。
前年の暮れに、猪木は日本プロレスを追放されています。


1972年3月6日、大田区体育館。
新日本プロレスの旗揚げ戦に続々と観客が押し寄せます。
このときに倍賞千恵子から届いた花が映されます。
この後も、ちょくちょく観客席にいる倍賞千恵子の表情もインサートされます。


2.豊登登場
スーツ姿の猪木がリングインし、まずは旗揚げの挨拶。猪木が若い!
そして、かつての猪木の盟友豊登が、新日本プロレス旗揚げ戦のお祝いに駆けつけるという体裁でリングイン。
豊登の挨拶後、山本小鉄とユセフ・トルコに促されて、豊登が旗揚げ戦に電撃参加する運びとなります。
ナレーションでは、このようになっていたけど――東京プロレスを巡るトラブルで猪木に迷惑をかけた豊登が「テレビが放映が始まるまで」との条件付きで、自ら参戦を申し出たらしいです。


3.A・猪木インタビュー
新日本プロレス旗揚げにあたって金策で苦労した話を披露。
このインタビューは当時のものではなく、おそらくビデオ制作のころ(1980年代前半?)に取ったものだと思います。


4.山本小鉄、豊登vsドランゴ兄弟戦
豊登参戦により当初のカードが変更になる旨が会場にアナウンスされるんだけど、「取組が変更になります」と言っているのが興味深い。
日本プロレスが相撲由来の用語を使っていた名残りなんでしょうかね?


そして、タッグマッチが開始。
さすがに、この当時の試合なので今の感覚で見ると、かなり地味。
とはいえ、山本小鉄の手や足を取るムーブがヤングライオンの所作にそっくり継承されているのが見て取れます。


この試合以降、伊達けんの実況と東京スポーツ新聞の桜井康雄による解説が入るんだけど。
「1972年に行われた旗揚げ戦」を見ながら、「1980年代前半の状況に照らして解説」したビデオを21世紀になって見ているため、なんか奇妙なズレが生じています。


たとえば、猪木が新日本プロレスを旗揚げした経緯について語られるシーンでは、「猪木が自分のプロレスを追求するため」のものだと解説。
追放というよりは猪木が積極的に脱退したかのような話しぶりとなっています。


山本小鉄に関しては、80年代の鬼軍曹を想定しながらも、日本プロレス入団当時は力道山に「チビはお断り!」のエピソードが語られています。
タッグパートナーの豊登については、東京プロレスの失敗や国際プロレスでの引退について説明。とはいえ、あくまでもアングルの範囲内で語られています。


そんな感じで、試合は山本小鉄のフライングボディプレスで決着。
試合はこの一試合しか収録されていないけれど、どうやら3本勝負だったようです。


5.A・猪木インタビュー
旗揚げ戦でのゴッチ参戦について猪木が語ります。
その中で言葉を濁しながらも、外国人選手の招聘が難しかった台所事情を明かしています。


6.A・猪木vsK・ゴッチ戦
控え室で準備する猪木。そこへ試合を終えた豊登が声を掛けています。
猪木とはいえ控え室は共用だったのか、それとも豊登なら本番直前の猪木にも声が掛けられたのか。
山本小鉄はタオルを頭に乗せて、無言で立っていましたが。


んで、いよいよメインイベント。
控え室からリングへ向かう猪木の背中をカメラが追いかけます。
ボソボソと周りの付き人に話しかける猪木。
歩を進める度に、どんどん観客の歓声が大きくなっていきます。
体育館に出て、スポットライトが当たるリングへ向かっていく猪木の背中。
この一連の流れが、プロレス中継というよりドキュメンタリーを見ているかのようです。
ワールドプロレスリングが始まる前なんで、おそらくこのカメラしか猪木を撮ってない思いますが、この一連のショットはかなり格好いいです。


ちなみに、このときの猪木の入場曲はありませんでした。
元々無かったのか、音を入れていないのかは分かりません。
でも、まだアリ戦の前なのでイノキボンバイエは無かった時期です。


リングインする猪木。
白の闘魂ガウンですが、ビデオ内の解説によると猪木が闘魂ガウンを着るのは、この試合(旗揚げ戦)が初めてなのだそうです。
でも、首に巻いているのは緑のタオルでした。このころは、まだ闘魂タオルは無かった模様。


Toukon01


んで、このとき猪木の付き人をしているのは…たぶん藤波辰爾(当時は辰巳)のようです。若いを通り越して幼い!


試合開始。


Toukon02


今のプロレスと比べると、もちろん地味なのだけど。
それでもゴッチのジャーマンスープレックスやゴッチ式パイルドライバーが出ると、まさに神業を見てしまった気分になれます。


んで、解説の桜井康雄からゴッチの経歴が披露。
キャッチアズキャッチキャンがスタートするも、強すぎるためプロレスでは無冠の帝王というゴッチ伝説が語られます。


そんなこんなで猪木の卍固めが決まるも、ゴッチがリバーススープレックスで返してカウント3。
旗揚げ戦で猪木は敗れました。


8.試合後のA・猪木
旗揚げ戦の準備でコンディション不足でした、とリング上で答える猪木。


9.A・猪木インタビュー
インタビューの締めで猪木が拳を突き上げるけど、いわゆる「ダーッ!」とは何かが違う感じ。


収録時間は51分と短いのですが、新日本プロレスの創生期とそれ以外のプロレスとの関わりがいろいろと見て取れます。
オレ的には、「イノキボンバイエ」や「闘魂タオル」といった、知っている猪木とは違う猪木が見られたというのが衝撃的。
また当時のアングル(たとえば豊登参戦)を80年代に振り返っている様子を、今になって見返すというのも興味深いです。
リング以外にも見所があって資料的な意味でも面白いビデオでした。


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制作・著作:有限会社アニマルハウス
発売元:ビクター音楽産業株式会社
AMAZONには売ってないみたい?